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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

「ただいま」と言いたい 家のようなデイサービス
あっとホーム合同会社 代表社員 濱本美穂

 
プロフィール 長崎県出身。あっとホーム(同)の代表であった夫からデイサービス事業の手伝いを頼まれたことで、2017年から介護の学校に通学し、介護福祉士の資格を取得する。その後、訪問介護の会社に勤務し、実務経験を積んだ。2019年、急逝した夫の後を継ぎ、あっとホーム(同)の代表に就任。健康体操と音楽を融合させた運動法である“音操”を取り入れるなど、高齢者の健康向上にも力を入れている。【ホームページ
 
 
 
愛知県名古屋市でデイサービス施設を運営する、あっとホーム合同会社。代表社員の濱本美穂氏は、前代表だった夫の遺志を継ぎ、未経験から介護の世界に飛び込んだ。高齢者に健康で楽しい毎日を過ごしてもらうため、健康体操と音楽を融合させた“音操”を取り入れるなど、レクリエーションにも力を入れている。いずれは訪問介護サービスも手がけたいという濱本代表に、高齢者介護への思いや仕事の魅力を語ってもらった。
 
 
 

亡き夫の遺志を継いで代表へ

 
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インタビュアー 水野裕子(タレント)
水野 愛知県名古屋市でデイサービスを運営する、あっとホーム合同会社さんにお邪魔しています。古民家を改築した建物は、とてもきれいで落ち着きますね。濱本代表は介護の業界は長いんでしょうか?
 
濱本 いえ。以前は、介護とは関係のない会社で、事務職や販売職をしていました。弊社は、もともと夫が代表を務めており、夫に「デイサービスを手伝ってほしい」と頼まれたことで、2017年から介護の学校に2年間通い介護福祉士の資格を取得したんです。そして、経験を積むためと、お一人おひとりと接することのできる介護にこだわり、訪問介護で働くことにしました。正直に言えば、夫に手伝いを頼まれた時は乗り気ではなかったです。でも、介護を学ぶうちにその魅力を知り、訪問介護で高齢者と信頼関係を結べるようになると、大きなやりがいを感じるようになりました。
 
水野 現在では楽しくお仕事なさっているんですね。ご主人から代表を継がれたのはなぜなのでしょう?
 
濱本 はい。昨年2019年に夫が亡くなってしまい、夢半ばの思いを叶えたく、その遺志を継いで私が代表に交代させていただきました。あまりにも急で、いろいろあったものの、利用者様もスタッフの方々も、夫が存命の時と変わりなく残って助けてくださり、本当に感謝しています。
 
水野 ご主人のことはとてもつらいご経験でしたね・・・。でも、今は、濱本代表が明るく働く姿を見て、ご主人も天国で喜んでくださっていると思いますよ。