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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

女性の暮らしが花ひらく
住まいづくりをサポート

 

女性目線だからつくれる快適な住環境

 
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川上 それでは、アルトベッラさんの事業について教えてください。
 
 2019年現在は主に、弊社で購入した中古マンションをリフォーム、リノベーションして販売をしています。もともとの間取りや構造を活かしつつ、壁紙や建具、キッチン、バスなどのリフォームやリノベーションを施す。そこにインテリアなどで女性好みの内装に味付けした物件を提供しているんです。
 
川上 自身のこれまでのご経験も活かして、女性に最適な住まいを一緒に考えてくれるんですね。近年はリフォームやリノベーションが日本でも流行しています。私はそれを、いい傾向だと思っているんです。私が暮らしたことのあるスウェーデンをはじめ、ヨーロッパでは古いものをうまく使う文化が根付いていて、それって、とてもいいことだと思いますから。
 
 わかります。長年使われてきた空間に新たな設備と感性を加えた住空間を創生する。そのような住まいに関するヨーロッパの思想は、私のベースになっていますので。
 
川上 留学中の体験が今のお仕事につながっているんですね。具体的に、どのような部分にヨーロッパの住文化の考えを応用しているんですか。
 
 そうですね。例えば、今の日本のインテリアはシンプルでモダンなデザインが主流です。それは日本の伝統にも合っていて合理的でよいのですが・・・。時には曲線をアクセントに用いた装飾品など、あたたかみを感じるデザインを取り入れるのも良いのではないかと思うんです。また、お客様の好みを第一にしつつ、女性らしい柔らかな印象の空間づくりを心がけています。
 
川上 女性ならではというと、やっぱりキッチンにもかなりこだわるのでしょうね!
 
 そうですね(笑)。水回りの設備をそっくり入れ替えることもあり、最新式のシステムキッチンを導入したケースもあります(笑)。古き良き部分は最大限に活用しながら設備を導入し、そこで住まう方が快適に生活できる環境をつくることが大切ですからね。
 
デザイナー木村浩一郎氏のオブジェを飾った玄関
デザイナー木村浩一郎氏のオブジェを飾った玄関
川上 便利なだけでなく、好みに合う設備や家具に囲まれて快適な暮らしができれば、最高ですよね! 新築の場合だと設備や家具がすでに設置されていることもあるでしょう? それってありがたいんだけど、ちょっとおもしろくないんですよね(笑)。
 
 わかります(笑)。そこも私が住まい全体に関わるサービスを始めた理由です。以前は、インテリアコーディネーターとして依頼をいただいた時点で、すでに間取りが決まっていて、こだわりの家具がおけなくて悲しい・・・というお声をお聞きすることもありましたので。
 
川上 家は購入がゴールではなく、スタートですからね。その後の人生に関わる暮らしの空間はやはり納得のいくものにしたいです。リフォームやリノベーションの段階からインテリアのことまで同時進行で考えていただけるのは、非常にありがたいですよ。