
インタビュアー 杉田かおる(女優)
木村 37歳の頃、交通事故に遭ったことがきっかけでした。その際に、心と体のリハビリになるかと思い、軽い気持ちでヨガ教室に参加したんです。その中でヨガが自分に合っていると感じ、ヨガセラピストの資格を取ることにしました。
杉田 資格を取られたのはいつ頃なんですか。
木村 2011年、東日本大震災の数ヶ月後でした。その当時は私も福島県にいて、被災もしたんです。それで取得後は、ボランティアで被災者の方々にヨガを教えるようになりました。
杉田 ご自身も被災なさったのに、被災者を励ます役目を担われたんですね。
木村 皆さんが元気になってくれると私自身も救われるので、自分のためにもなりました。そうした経験を積むうちに、スクールを立ち上げてビジネスとして運営したいと思うようになって、ハワイに行き勉強を始めたんです。それで、世界80ヶ国以上で通用する全米ヨガアライアンスの認定資格を取得し、このスクールを立ち上げました。
杉田 木村代表はこれまでのさまざまな経験をレッスンに還元されているのだと思います。レッスンの特長を教えていただけますか。
木村 生徒さんの叶えたい要望に沿ったレッスンを提供しています。例えば、発声が大事な仕事をされている方には、腹筋を鍛えるための呼吸法をお教えするなど、生徒さん一人ひとりに合わせたレッスンをするんです。
杉田 まるでヨガのオーダーメイドですね!
木村 そうですね。レッスン後は皆さん、体だけでなく心も軽くなったとおっしゃいます。私自身が事故に遭った頃、ガチガチに固まった体と、固定観念に縛られて苦しみましたから、生徒さんと気持ちが通じたと感じられるときは、嬉しいですね。

木村 はじめての方も通いやすいように難しいポーズはしません。どなたでも楽しんでいただけます。すべての生徒さんに幸せになっていただければ、それ以上の喜びはありません。今後も被災時に支援をしてくれた方々への感謝を忘れず、ヨガを通して社会に恩返しをして、いずれは世界一のヨガセラピストになりたいです!
杉田 ぜひ世界に羽ばたいてください。応援しています!
「仕事を楽しむ」とは‥
好きなことを仕事にしているから楽しいです。私は人の気持ちに共感し、相手を理解できることが多いので、仕事を通じてたくさんの人とお話ができるのも楽しいですね。
(木村由里江)