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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

形に残る造形の仕事で
人々に夢を与えたい!

 

顧客の笑顔にやりがいを感じる

 
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八木 それが、生涯を賭けた仕事になるのだから人生はわかりませんね。でも、修業は大変だったでしょう。
 
石原 そうですね。入社して数年は、造形物の素材である繊維強化プラスチック、通称FRPの成型など、下積み作業ばかりでした。そこで私は、仕事をしながら夜は彫刻の教室に通ってデッサンの勉強を始めまして。それが功を奏し、少しずつ原型の製作を任せてもらえるようになりました。それは、ものづくりが好きだからこそできた努力なんですよ。
 
八木 いくらものづくりが好きと言っても、働きながら教室に通うとはすごい努力ですよ。当時は、どのようなお仕事が多かったのでしょうか。また、独立の時期なども教えてください。
 
石原 遊園地などテーマパークがたくさんあった時代なので、全国を回ってモニュメントや人形を納品しましたよ。その頃は、お化け屋敷の展示物を製作することが多かったですね。会社には14年ほど勤務して38歳のときに独立しました。今年2019年で起業から20年になります。
 
八木 あらためてお聞きしたいのですが、石原代表は、造形のお仕事のどこに魅力を感じたのでしょうか。
 
石原 それはやはり、自分の仕事が形に残るところですね。製作物がテーマパークや商業施設などに取り付けられ、それを見たお客様の喜ぶ顔を見ると「仕事をした甲斐があった」と嬉しくなります。
 
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八木 「そのキャラクターは自分がつくったんだ」と言いたくなるでしょうね。私たちがテーマパークへ遊びに行っても、展示物を見てどこの誰がつくったのかを考えることはほとんどありません。でも、製作した方が誇らしい気持ちになるのは当然ですよ。
 
石原 自分の子どもに「これは、お父さんがつくったんだよ」と教えても、「ふーん」としか言ってくれません(笑)。ただ、私がテーマパークへ行ったときは、他社の造形物を見て「これはうまくつくってるな」「苦労してるな」と、どうしても仕事の目線で見てしまいますね。
 
八木 そこでまた新たな学びもありそうですね。そういえば、アートケイさんの取引先はどのような会社が多いのでしょう。テーマパークや商業施設のほかにも、石原代表の作品が使われることがあるのではないかと思うのですが・・・。
 
石原 お取引先はテーマパークや商業施設のほか、デザイン会社や舞台美術の会社など多岐にわたります。造形物の納品先も博物館、コンサートや演劇の舞台、テレビのセットなど本当に数多くのお仕事をさせていただいています。