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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人生設計の羅針盤として
経験を基にプランを提供

 

先々のリスクをシミュレーションする

 
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佐藤 そうですね。最近は共働き世帯も増えているとはいえ、3人の子どもを働きながら育てるのは簡単ではありません。私は外に働きに出るのを諦め、自宅で学習塾を営んでいたので何とかなりました。そうでなければ、両親と家が近いといった条件が整っていなければ難しいでしょうね。
 
杉田 幼稚園や学校に行っている間だけ働くとなれば、収入も多くは望めないなぁ・・・。
 
佐藤 だからこそライフプランが必要になります。私は、ご面談でさまざまなお話をうかがいながら、長いスパンで見たライフプランをつくっていきます。10年後、15年後にはお子さんがそれぞれ何歳になって、どれだけの教育費が必要になるのか。また、マイホームを購入する予定があるのなら、ローンの返済額は月々いくらで何歳まで支払えるのか。何年後、どれくらいの収入が必要なのか、を時系列で記していくんです。
 
杉田 私のように、突然親の介護が必要になる可能性もありますよ。母はもう亡くなってしまいましたが、介護中は仕事との両立で時間的に苦労しましたし、治療費が保険でまかなえなかったので金銭面も考える必要がありました。
 
佐藤 それは大変でしたね。確かに、ライフプランを立てるうえで医療費は重要な要素です。ご両親の介護費用はもちろん、ご自身が病気や怪我で働けなくなったときにどうするか。高額な住宅ローンをそれぞれが組んでおられるご夫婦もいらっしゃるでしょう。どちらかが倒れた場合、どうローンを支払っていくのかも考えなければいけません。
 
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プリザーブドフラワー講師の資格も取得している佐藤代表
杉田 1人の働き手で2人分のローンを払うのは難しいでしょう。もし亡くなってしまった場合は残高全額が保険から支払われますが、病気で働けなくなった場合、ローンは消滅しませんよね。
 
佐藤 ですから、私は医療保険に加入しておられない方や、加入していても補償額が少ない場合は、適切な保険を提案するようにしています。どのようなケースでも、その方に合った保険を提供できるよう努めているんです。
 
杉田 日本人は、病気になったり、死亡してしまったりしたときのことを、縁起が悪いといって真剣に考えようとしない傾向がありますね。
 
佐藤 私の父は、私が高校3年生の時に他界しました。以後、女手1つで3人の子どもを育ててきた母の苦労を知っています。一方、私が保険商品を勧めた方の中にも、不幸にしてご主人に先立たれた方がおられて、その方にはとても感謝されましたし、私自身も生命保険の重要性を再認識しました。元気なうちは「もしものときのお守り」代わりでしかない生命保険ですが、万一のときには非常に役立つものです。