入居時や更新時に7万円相当の健康アイテムをプレゼント。そんなユニークなサービスが好評で満室を維持するマンションがある。経営するのは神奈川県横浜市の有限会社アーク・ケイだ。代表取締役の河原哲郎氏は、入居者に幸せになってもらうことに喜びを感じ、プレゼント以外にもさまざまな取り組みを続けている。不動産経営で躍進する河原社長に、成功の秘密や入居者を思う情熱の源泉をじっくりとお聞きした。
上永谷駅近くで3棟の賃貸マンションを経営

インタビュアー 名高達男(俳優)
河原 ありがとうございます。現在、弊社のマンションがあるのは、父の代から所有していた土地なんですよ。私はもともと建築に興味を持っていたこともあり、長く建設関係の会社に勤務していました。土木部に所属し経験を積んだ後、40歳のとき、先輩と複数の後輩と共に社内ベンチャーを起こしまして。マンションの建築と販売を始めたんです。
名高 その社内ベンチャーが、河原社長の経営の第一歩目だったのですね。業績はいかがでしたか?
河原 おかげさまで大きな利益を上げることができました。でも、本音を言うといずれは自分の土地にマンションを建て、不動産の仕事をしようと考えていたので、私にとって起業は不動産のノウハウを学ぶためでもあったんです。実際に土地を相続し、最初のマンションを建てたのは1992年のことでした。