IT環境の構築を的確に
自立心でより強い組織へ
要望に応え独自の仲間を集めて起業

川邉 私は地元の和歌山から就職をきっかけに大阪に移り、はじめは自動車専門雑誌の出版社に勤めました。その縁で知り合った自動車販売会社の社長に後押ししていただき、20代前半で会社を辞めて中古車店を始めまして。ある飲食店のオーナーに気に入られて、その従業員の方の車のお世話までさせていただくようになった際は、「こうやって仕事を広げていけばいいんだ」と気付きましたし、商いのイロハを学びましたね。その後、30代前半でゴルフショップに勤めてからも、いかにお客様の心を掴むかを考えながら仕事をしてきました。
川村 いろいろな業界を経験されてきたんですね。ゴルフショップではどのようにお客さんのハートをキャッチしたんですか?
川邉 当時日本で最も高難易度と言われたコースの会員権を購入して、ひたすら練習したんです。そして実際にお客様の前でショップ内にあった的を狙い、一発で射抜いて見せることで、信頼を勝ち取りました。本を読んで勉強した知識をいくら並べても、お客様には通じません。それよりも、「これだけの腕前の人が言うなら、間違いない」と思ってもらえるほうが心を掴めるんですよ。それからは「人に合ったクラブの選択をしてくれる」と良い口コミが広がっていきましたね。
川村 へぇ~、型破りな方法だけど、確かに説得力は段違いですね。そこからどうして、ITの世界へ?

川村 え、ネットゲームでですか! 川邉社長は破天荒だなぁ(笑)。
川邉 いえいえ、みんなインターネットに詳しいのはもちろん、ゲーム中のチャットの速度からも高いパソコンスキルを持っているのはわかっていましたから。