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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
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インタビュアー 石黒彩 (タレント)
石黒 PROCESS(プロセス)さんは、遺品整理や不用品の回収を手がけておられるそうですね。
 
南舘 はい。遺品整理や、老人ホームなどへの転居に伴う生前整理の他、いわゆる“ゴミ屋敷”の片付け、ハウスクリーニングなど、住まいの清掃に関することを幅広く手がけています。
 
石黒 今は東京で暮らしている私の祖母も、生家がある北海道から引っ越してきたときにはものすごい量の荷物がありました。何しろ、私が小学生の頃に着ていた服まで残してありましたから(笑)。「捨てたくない」と言うものを勝手に捨てるわけにいかず、しばらくはトランクルームを借りて保管していましたね。
 
南舘 そのような方は少なくありません。以前、大正時代に建てられた家の整理を行った際には、片付け終了まで、のべ20人で6日ほどかかりました。でも、そうした大変な仕事ほど、終わった後の達成感が大きいんですよ。
 
石黒 客観的に見たら不要な物でも、所有者やご遺族からすれば大切な品ということもあると思います。
 
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南舘 ありますね。そのため、お客様とコミュニケーションを図りながら、「一緒に思い出の品を探す」という心構えで作業をしております。
 
石黒 同業者も少なくない中、どのように差別化を図っておられますか?
 
南舘 適正価格で請け負い、真摯に対応することです。同業者の中には、お客様が困っておられることにつけ入り、法外な価格を要求したり、横柄な態度を取ったりする者もあると聞きます。また、受注量を増やすために、処分にかかる費用よりも低い価格で請け負う業者も見られ、このような業者は、回収した不用品を不法に投棄している可能性もあるんです。