物事をシンプルに考える
住宅相談の異端児
他店よりも施工費を抑える社内体制を整備
吉井 独立されてみて、実際いかがでしたか?

谷津 まずは独立資金の借金を返すために必死に頑張った。ゼロから1にするまでは苦労したけど、仕事が回り始めると意外と、すぐにコンプリートできました。特に、2014年の記録的な大雪の時には、カーポートの修理・新設をはじめ、たくさんの依頼をもらえて、法人化するきっかけになりましたね。
吉井 谷津社長の高い技術が多くの人に必要とされた証ですね。でも、群馬県内にもたくさんのエクステリア・リフォーム業者さんがいらっしゃいますが、ASUKAさんに依頼が集まるのはなぜなんでしょう?
谷津 それはASUKAが、「他店見積徹底対抗」をしているからだと思います。他店のお見積もりやチラシを持って来てもらえれば、それよりも安くやっちゃう的な(笑)。
吉井 大手の家電量販店などではよく耳にしますが、リフォーム業者さんでは珍しいですね! 顧客としては非常に嬉しいですよ。
谷津 そう、大手家電量販店のパクりなんです(笑)。パクリと言うと聞こえは悪いけど、いいものは真似したほうがいいでしょ(笑)。自分に才能がないのはわかってるからこそ、知恵のある人のアイデアを真似る。なんでもまずはそこからかな(笑)。でも、私たちのような中小のエクステリア・リフォーム業者でやっている会社は全国でもほぼないんじゃない? 競合他社が多いから、特色を出していかなければ生き残っていけないんです。

吉井 真似ることで学んでいく、“マネぶ”ですね(笑)。でも、どうして他店より安く施工ができるんですか?
谷津 ASUKAの社内体制に秘密があります。実は、スタッフは営業活動に専念し、私が現場の仕事を行うスタイルなんです。だから、工事の品質を落とすことなく、無駄なコストをカットできる。他店では受けた仕事を下請け業者さんに回すから、価格が上がるんですよね。
吉井 谷津社長自ら施工を担当されているとは驚きです! やはり現場がお好きなんですね。
谷津 現場が好きという気持ちは昔よりも強いかもしれない。お客様とお話をしたり、施工後に「想像以上の庭にしていただいて、毎日が楽しくなりました」といった喜びの声をもらえると、もっと頑張ろうって気持ちになる。
吉井 お客様の喜ぶ顔を直接見られるのが、現場の良さなんでしょうね。谷津社長の笑顔を見ていると、それが伝わってきますよ!
谷津 現場で感謝されるだけじゃなく、後から「社員の方がみんな礼儀正しくて気持ちがよかった」、「担当や職人さんの対応も丁寧で安心して任せられました。細かいところまで素晴らしい仕上がりにしていただいてありがとうございます」という言葉もよくもらっていて、そういった声が会社全体のモチベーションアップにつながっています。