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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

安心・安全な生活を守り 顧客に寄り添う地盤調査
株式会社アクト 代表取締役 黒沼大祐

 
プロフィール 栃木県出身。16歳で建設業界に入り、型枠工事の仕事を始める。設計会社を経営する父と同じく設計士の道に進むため、28歳で2級建築士の資格を取得するも、父が他界。その後、父が長年築き上げてきた知識と技術を受け継ぎ、新生アクトとしてスタートした。現在は地盤調査・地盤改良工事を中心に、リフォーム工事などを幅広く行っている。【ホームページ
 
 
 
家を建てるときには外観や内観のデザインにこだわる人も多いだろう。だが、本当に重要なのは建物の基礎となる地盤である。地盤調査・地盤改良工事の重要性についてもっと多くの人に知ってもらいたいと語る、株式会社アクトの黒沼大祐代表取締役は、ユーザー目線の対応で一から丁寧に説明し、地域の信頼を獲得している。父の思いを受け継ぎ挑戦し続ける黒沼社長に、仕事にかける熱い思いをうかがった。
 
 
 

父の思いを継ぎ新生アクトとしてスタート

 
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インタビュアー 鶴久政治(ミュージシャン)
鶴久 栃木県佐野市で地盤調査・地盤改良工事をメインに、リフォーム工事など幅広く手がける株式会社アクトさん。まずは黒沼社長の歩みから教えてください。
 
黒沼 父が設計の会社を経営していたので、ゆくゆくは父と同じ設計士の道に進むつもりで、型枠工事の仕事をしながら28歳の時に2級建築士の資格を取得したんです。ですが、資格を取った報告をした矢先、父が亡くなってしまいまして···。それからは、もう自分が何とかするしかないと奮い立ち、屋号を引き継ぎ新生アクトとしてスタートしました。
 
鶴久 そうだったんですね。最初は苦労も多かったのではないですか。
 
黒沼 はい。父は当時、栃木で数人しかいなかった1級建築士の一人でもあり、顔も広く多くの方に慕われていました。ですが、その良好な関係性は父との間のものであり、私とのつながりではありません。ですから、息子の私が屋号を引き継いだからといってすぐにうまくいくはずもなく、スタート当時は大変でした。そんな中、今も変わらず私について来てくれている方々には、とても感謝しています。
 
鶴久 周りからのプレッシャーを感じながらも、負けじと前に進み続ける黒沼社長の姿を見て、ついて来てくれたんだと思いますよ。