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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

子の成長を見守る写真店 学校行事をカメラで記録
フォトルームイシマル 代表 柿木康弘

 
プロフィール 神奈川県出身。自動車整備の専門学校を卒業し、大手自動車メーカーの系列企業に整備士として勤務。結婚を機に写真店・フォトルームイシマルの店主だった義父の誘いでカメラに触れるようになり、東京都八王子市内を中心とした小中学校および保育園のスクールフォトの撮影に同行するように。その後、適性を認められて義父からの打診を受け、店と事業を受け継いだ。【ホームページ
 
 
 
フォトルームイシマルは、小中学校や保育園のイベントに出向き、子どもたちの自然な表情を撮影するスクールフォトがメインの写真店だ。先代店主の義父から写真の手ほどきを受けた柿木康弘代表が、持ち前の好奇心と、各年代の子どもの目線に立った柔軟なコミュニケーションを武器に、保護者も納得の貴重なシーンの数々を記録している。自分も子どもと一緒にイベントを楽しみたいという柿木代表にインタビューした。
 
 
 

義父の導きでスクールフォトのカメラマンに

 
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インタビュアー 嶋大輔(タレント)
 神奈川県相模原市に店舗を構えているフォトルームイシマルさんでは、どのような写真を手がけているのでしょう?
 
柿木 スクールフォトと呼ばれる、学校のイベントなどの撮影が中心です。地域の保育園や小学校、中学校からご依頼をいただき、年間を通じて子どもたちの成長を写真に残しています。そうした撮りためた写真で、卒業アルバムの制作も行っていますよ。
 
 そういえば私たちが小さい頃も、遠足や運動会で保護者以外の知らない人がカメラを構えていましたっけ(笑)。あれはスクールフォトと言うんですね! 柿木代表のご経歴も気になります。
 
柿木 実は、私はもともと自動車の整備士をしていたんです。結婚が決まり、あいさつに行った妻の実家が写真屋さんでして。紹介された義父──つまりフォトルームイシマルの先代が、すごく人を引き付けるキャラクターの方で、見た目も丸くてかわいらしい方だったんですよ(笑)。すぐに仲良くなり、妻がいないときでも一緒に食事をすることも多く、そうした中で、「写真が好きなら」と一眼レフを貸してくれたのが、後から思えば大きな転機になりました。
 
 なるほど、屋号と代表のお名前が違うのはそういう事情なんですね! もともと写真がお好きだったのですか?
 
柿木 そうですね。とはいえ、それまではいわゆるガラケーで1日1枚、日記として撮っていた程度で、一眼レフなど持ったこともありませんでした。メカに興味があったのでカメラには憧れはあったものの、義父との出会いがなければ、この仕事に就いてなかったでしょうね。