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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

情報サイトの輪を広げ IT企業が地方を活性化
名古屋BooooN 運営会社 代表取締役 竹川亮治

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 名古屋市緑区を拠点にコンピュータ運用に関するコンサルティング、ホームページ制作、システム管理代行業務 、ソフトウェア企画・制作、ネットワーク通信に関わるインフラ提案やシステム運用、保守・管理サポートなどIT関連事業を手がける株式会社テイクイットさん。「名古屋BooooN(ブーン)」という総合情報サイトの運営にも力をいれているそうですね。
 
竹川 はい、私はエンジニアとしてITやWeb関連の業務にかかわってきた経験を生かし、2007年に弊社を立ち上げました。IT関連の専門家がいない中小企業様をさまざまな形でサポートする事業を中心に行っています。そして、もう一つの事業が今ご紹介いただいた、名古屋BooooNのようなサイト運営です。もともとは「どえりゃ~名古屋」というサイト名でスタートし、昨年の2022年にリニューアルしました。今のところ、広告料はいただかずに運営しています。
 
畑山 えっ!? サイトを拝見したところ、名古屋エリアのさまざまな情報が満載の素敵な内容でしたよ。広告を掲載していないんですか?
 
竹川 もちろん、ビジネスという側面では広告料をいただくのが本来の姿だと思っています。しかしながら同サイトはまだまだ知名度が低いのが現状です。ですから、まずは広告を出していただく企業様、サイトを閲覧してくれる読者の方々、双方に存在を知ってもらう時期だと考えているんです。
 
畑山 まずは知名度を上げたい、その思いの源泉はどこにあるのでしょうか。
 
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竹川 私は、愛知県内の離島・篠島(しのじま)の出身で、人と人とのつながりを大切にする環境で育ちました。当時は海の幸を目当てに多くの観光客が訪れる賑わいのある島だったんです。でも、近年は閑散としてしまっているんですよ。昨年末には南知多町の中学校が統一されるなどの情報も聞いています。それで、地域の魅力を伝える発信力があれば、状況を変えられるのではないかと思ったんです。
 
畑山 なるほど。どえりゃ~名古屋を立ち上げたのにも、そうした思いがあるからなんですね。
 
竹川 そうですね。私自身は島外の高校に通い、その後は名古屋市で進学したので、およそ30年は名古屋で暮らしています。でも心のどこかで、「島民である私が島の魅力を伝えないでどうするんだ」という思いは抱えていたんです。どえりゃ~名古屋をスタートしてから、その思いはより強くなりました。同時に、あちこち取材に出かけるうちに、「島の魅力どころか、自分は名古屋のことも全然知らないな」と気付いたんです。