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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

徹底したフォローが強み ドローン資格取得を支援
D-PROJECT株式会社 代表取締役 美濃部智

 
プロフィール 静岡県出身。社会人一歩目は、建設業界に足を踏み入れる。鳶職人としての経験を積む中で、会社の社長がドローンを利用した事業を始め、自身も事業に携わる。ドローン資格認定を受けた後、建設業の知識を生かしながらドローンインストラクターとして、住宅の屋根や外壁の診断を担う。ドローンの可能性を広げるため、2022年9月にD-PROJECT(株)を設立。シングルファザーとして子育てにも尽力している。【ホームページ
 
 
 
建設業から物流業、農業までさまざまな産業で活用されているドローン。そんなドローンの国家資格取得に対応し、全国に活躍の場を広げているのがD-PROJECT(ディープロジェクト)株式会社​の美濃部智代表取締役だ。汎用性のあるドローンの持つ可能性を信じ、基本的な教習にとどまらず独立支援や新規事業など独自のサポートプランにも着手している。「D-PROJECTを静岡で最も有名なスクールにしたい」と力強く語る美濃部社長に、これまでの歩みや、仕事への熱い思いを聞いた。
 
 
 

鳶職人からドローンインストラクターへ転身

 
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インタビュアー 鶴久政治(元チェッカーズ)
鶴久 本日は静岡県三島市でビジネス向けのドローンスクールやドローンによる空撮調査などを手がけていらっしゃる美濃部社長にお話をうかがいます。美濃部社長は以前、まったく違った業界にいらっしゃったとか?
 
美濃部 そうなんです。私はもともと鳶職人として15年以上、足場仮設などをしていました。あるとき、勤めていた会社の社長が、建設現場での点検やデータ収集などさまざまな場面でドローンを活用できることを知り、ドローンに目を付けまして。ドローンを操縦するのには座学と実技の講習が必要だったので、社長が私にも講習を受けさせてくださったんです。
 
鶴久 それが、美濃部社長とドローンの出合いだったと。今でこそドローンを活用した事業は社会に浸透してきていますが、美濃部社長がドローンに出合った当時はまだ知名度がそこまでなかったと思います。その頃からドローンの将来性に目を付けていたとは、前職の社長さんは先見の明をお持ちですよね。その後の展開が気になります。
 
美濃部 DPAと呼ばれる国土交通省HP掲載管理団体のインストラクター認定を取得した私は、これまでに得た建設業の知識も生かしつつ、住宅の屋根や外壁の診断をするドローンインストラクターとして5年近く従事しました。そうやって経験を積んでいく中で、ドローンの魅力に引き込まれていったんです。そこで、たくさんの方にドローンの魅力を知ってもらおうと、2022年6月にD-PROJECTを開校し、同年9月にD-PROJECT株式会社を設立したんです。