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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

居場所や持ち味の創出も 起業支援と共にサポート
経営コンサルティング波多野事務所 代表 波多野卓司

 
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インタビュアー 吉井怜(女優)
吉井 経営コンサルティング波多野事務所の波多野代表は、宮城県大崎市にて、25年以上にわたり起業支援をされているとうかがっています。どういったきっかけでこの業界に?
 
波多野 私はもともと、エンジニアとして製造ラインの設計を手がけていたんです。良い職場ではあったものの、 そこで“自分の居場所”を見出すことができませんでした。また、もっと人と丁寧に関わる仕事がしたい気持ちが強くなり、抜き差しならない思いで、この業界へ転身しました。
 
吉井 エンジニアからコンサルタントとなると、分野の異なるお仕事ですから勇気も必要だったでしょう。もともと人とお話しすることはお好きだったのでしょうか。
 
波多野 それが、まったく(笑)。ただ、ご縁あってさまざまな研修や企業支援をさせていただく機会に恵まれました。すべての仕事がゼロからでしたが、一人ひとりと向き合いながら一生懸命取り組むことで、誰かに喜んでもらえるのが嬉しくて、経験を積み重ねて今に至っています。
 
吉井 そうでしたか。失礼ながら、経営コンサルタントの方って厳しいイメージがあったんです。でも、波多野代表は真逆で、すごく柔らかい雰囲気で親しみやすさを感じます。
 
波多野 確かに、私は一般的な経営コンサルタントとはちょっと違うかもしれませんね。経営者や企業の管理職層の人たちへの研修会や、起業支援の仕事を通じて、アドバイスするというよりも、寄り添う“並走支援”を意識しているんです。また、月に一度の勉強会を大切にしています。これはこれまで支援させていただいた方々が集まる場で、基本的に私ではなく参加者発信で進行しているんですよ。参加した方々でそれぞれのテーマでの検討会を行い、その中で答えを模索してもらうスタイルです。
 
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吉井 経営者は孤独だとよく聞きますから、そういった場があると相談できて良いですよね。
 
波多野 はい、みなさんが相談し合う場所になればと続けてきて、メンバーは1000人近くになりました。みなさん、支えあっています。仕事をする中で、焦りや不安、孤独感を抱えている人も少なくないでしょう。でも、最初からマッチすることは難しいと思うんです。実際にやってみて、その中で、人や仕事と適合させていく“自分の持ち味”を見出していくことのほうが多いと思います。だから、一人ひとりがその持ち味を発揮できる場を探せるような時間を、これからも提供していきたいですね。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
自分の持ち味を活かすことです。例えば、人と話すのが苦手な人でも、聞き上手ということもありますよね。そうした持ち味を見つけて仕事に活かせば、気の合う仲間も集まり、自然と楽しくなってくるものです。
(波多野卓司)
 

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