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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

墨絵アーティストが 芸術の楽しさを伝える
あとrie美塾 墨絵師 rie

 
プロフィール (リエ)埼玉県出身。武蔵野美術大学を卒業後、本田技研工業(株)に入社し、自動車のインテリアデザインなどを手がけた。その後、結婚して育児に専念するために退職するも、芸術への熱意が再燃したことからアーティスト活動を開始。その傍ら水墨画の技術を学び、独自の感性と融合させた“墨アート”を創始した。現在は絵画・工作教室「あとrie美塾」を運営しながら、自身も創作活動を続けている。【Instagram
 
 
 
埼玉県鶴ヶ島市で、子どもたちを中心に絵画や工作を教えている教室「あとrie(リエ)美塾」を運営するのは、墨絵アーティストとして活動するrie氏である。かつて大手自動車メーカーで工業デザイナーとして活躍し、結婚と育児を経て、自身が好きな絵を描くことを生業にしようと決意したという。そんなrie氏が創作教室を開いた背景には、子どもたちに自由に創作を楽しんでほしいという強い思いがあった。
 
 
 

自動車メーカーで活躍した墨絵アーティスト

 
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インタビュアー 矢部美穂(タレント)
矢部 埼玉県鶴ヶ島市で絵画・工作教室「あとrie美塾」を開講しているrieさんは、ご自身が墨絵アーティストでいらっしゃるそうですね。さまざまな作品が並んでいて、あちらに飾られている、幅3mほどの墨で描かれた大きな絵画も圧巻です! rieさんは昔から絵を描くのがお好きだったんですか?
 
rie はい、もともと絵を描くのが大好きで、武蔵野美術大学で工業デザインを学んだんです。卒業後は、本田技研工業株式会社にインダストリアルデザイナーとして就職し、10年ほど、主に自動車内部のインテリアデザインを手がけていました。運転席前面のダッシュボードのレイアウトや、シート脇の小物入れといった部分の使いやすさや、快適な車内環境にこだわってデザインしていましたね。
 
矢部 ホンダの自動車のデザインを担当なさっていたとはすごいですね! でも、大手メーカーでそれほどのキャリアを持ちながら、なぜ独立なさったのかが気になります。
 
rie 大きな転機となったのは、結婚と出産でした。特に2人目の子どもが障がいを持って生まれたため、子育てのために十分な時間を取りたいと考え、退職したんです。