社会人軟式野球でプレーし家業の警備会社へ

インタビュアー 濱中治(野球解説者)
中尾(忠) もともと損害保険の代理店を経営しており、知人から「警備業もやってみないか」と誘われたんです。おもしろそうだと直感し、1993年に有限会社ナカチューを設立しまして。事業は順調に成長し1997年に弊社を設立しました。
濱中 未知の世界だった警備業で躍進したきっかけは、なんだったのでしょうか。
中尾(忠) 創業当時は主に一般道の交通誘導を手がけ、スタッフも年配の警備員がほとんどでした。そんなときに起きたのが阪神・淡路大震災です。被災し職を失った若者のために高速道路の交通誘導を始めまして。そうして幅広い年代の警備員が混在するようになったので、年齢に応じて業務を分けようと考えた息子が、2019年に株式会社アスエーを創業しました。2021年、ナカチューミライフ株式会社も立ち上げ3社で警備業を展開しています。
濱中 中尾社長のご経歴も気になります。ずっと野球に打ち込んできたそうですね。
中尾(圭) ええ、もともとプロ野球選手を目指しており、大学卒業後は軟式に転向し、スカウトで実業団チームのある会社に就職しました。7年ほどプレーを続け何度も全国大会に出場したんですよ。そうして経営者としての父の背中に憧れ、家業である株式会社ナカチューに入社しました。昨年2022年に一般社団法人兵庫県警備業協会の会長に就任し、ますます多忙になった父の後を継いで代表取締役に就任した次第です。