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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

大人と子どもが共に成長
現代版“寺子屋”保育園

 

安心素材の惣菜販売で地域の交流を深める!

 
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中川 現在、保育業界では、子育てしながら働きやすい環境が整っておらず、やむを得ず保育士さんが休まなくてはならないことも当然あります。ただ、そのことで「申し訳ない」という気持ちなどから勤め続けることが難しくなってしまうケースもたくさんあるんです。でも、本来なら保育士さんが心に余裕を持って保育に取り組めないと、園に通う子どもたちも楽しく過ごせませんよね。
 
狩野 中川社長のおっしゃる通り、息苦しい保育園になるだけですよね。
 
中川 そこで、当園は「申し訳ない」ではなく「お互い様」の気持ちを広めるため、スタッフ一人ひとりの役割分担を明確にしています。「私はここを頑張るから、あなたにはここを任せるわ」というように、頼るべきときは人に頼って、長く円満に働ける保育園を目指しています。
 
狩野 保育士さんが幸せならお子さんも幸せで、園の子どもたちも親御さんも幸せになれるもの。中川社長の方針は、4人の子どもを育ててきたお母さんならではと感動しますよ。
 
中川 ありがとうございます。私の願いは、思いやりが当たり前にある環境で仕事や育児ができる社会にすること。当園を、子どもだけでなく保護者さんや保育士も成長するきっかけにしてもらいたいんです。そこで私たちは、2023年4月から新たな取り組みも始めるんですよ。
 
狩野 これは楽しみです。どのような事業なのか詳しく教えてください。
 
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中川 弊社の空きスペースでお惣菜を販売します。園の畑で育てた季節の野菜などの安心・安全な素材を使って、大人と子どもが一緒に食べられて健康にいいおかずをご提供しています。そうすることで、仕事や子育てに忙しいママさんの惣菜を買う罪悪感を少しでも払拭したいと考えているんです。日々の家事に少しでも余裕ができれば、ますます地域の交流が深まって子どもに目を向ける時間も増えるはず。これからも弊社は、さまざまな形で子育てと家庭を支援します!
 
狩野 株式会社mintさんの存在は、まるで令和版の寺子屋のようですね。地域ぐるみの育児は、本来、シンプルなはずなのに難しくなってしまったのが今の世の中。中川社長の常識や固定観念にとらわれない発想で、ぜひ、保育業界や社会を変革してください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
仕事のために生きるのではなく、自分の人生をどうしたいかに重きを置いて仕事とのバランスを割り切ることですね。結局労力は同じなのだから、しんどいことも楽しんでやったほうが、周囲の人を楽しませることにもつながると思います。
(中川久美子)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 株式会社mint/ミント保育園
■ 本社 〒567-0851 大阪府茨木市真砂1-12-7-2F
■ 事業内容 保育園運営/地域コミュニティサロン「みんとこみゅ」の運営
■ ホームページ https://mint-hoiku.com