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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

フットワーク軽く挑む
組立台船のレンタル

 

フットワークの軽さで需要を素早くキャッチ

 
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畑山 梅津社長は建設業界一筋でありつつ、新たに参入できる需要がどこにあるのかを機敏に察知して、業態も自在に合わせられる柔軟さをお持ちだと思います。組立台船のレンタルは人手が要らないから始めたとお話しされていましたね。需要に関しても最初から将来有望と見込んでいたのでしょうか?
 
梅津 そうですね。橋は長く使われているものが日本全国に散らばっていて、2000年頃を中心に、関東や近畿の大都市圏で、耐用年数を迎えた古い橋の補強工事が盛んに行われました。その後、同様の工事が地方に広がっているのが現状です。四国・中国や九州では組立台船の需要がまだ当分続くだろうと思います。
 
畑山 確かに、地方都市は大都市圏から5年や10年遅れて発展してきたそうなので、補強工事の時期にも同じことが言えるでしょうね。目の付けどころがさすがです。そんな梅津社長の営業スタイルの特徴は、どういったところにあるのでしょう。
 
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梅津 フットワークの軽さでしょうか。例えば、明日から九州に1週間行くとします。そういった場合、アポイントは最初の1件だけ取って、あとの日程は空けておくんです。現地を回りながら近くの会社に連絡し、会ってもらえることになったらすぐに向かうんですよ。もちろん、ただ闇雲に電話しているわけではありません。その会社が以前にどんな工事を請け負い、どの会社から組立台船を借りたかなどを把握したうえで、次のタイミングを見計らって連絡していますから、たぶんその会社にとっても興味のある話のはずです。
 
畑山 徹底していますね。そうしてwin-winの関係を築いているわけだ。共栄さんの今後については、どんなビジョンを描いていますか?
 
梅津 自分の中では、この会社を始めたことで、やっと10年先を見通せるようになった気がしています。人材確保がますます厳しくなっている昨今、1人でもやっていける事業を見つけられて本当に良かったです。今後は、引き続き営業先を広げることに専念しようと思います。もともと会社員に向かない性格だったことが経営者を目指したきっかけでもあるので、これからも1人でできる部分は1人で引き受け、辛抱強くやっていくつもりです。
 
畑山 勤勉でしたたかな梅津社長の仕事ぶりをうかがって、とても感心しました。ますますのご成功を期待しています。私も負けてられないなあ!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
私にとって、仕事は趣味に近い感覚があります。全国各地に赴く仕事ですので、山奥の現場のときは旅館に泊まることも。車の運転も好きですし、そういったことも楽しんでいます。
(梅津智弘)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 共栄株式会社
■ 本社 〒770-0934 徳島県徳島市秋田町3-11
■ 事業内容 建設/水草工事/耐震補強工事/河川工事
■ 設立 令和4年2月
■ ホームページ https://kyouei-ship.com/