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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

フットワーク軽く挑む 組立台船のレンタル
共栄株式会社 代表取締役 梅津智弘

 
プロフィール 徳島県出身。高校卒業後から20代にかけて建設業界で幅広い経験を積み、2009年、(株)八光を設立して全国で港湾土木工事を行う。同社が14年目を迎えた2022年、橋梁・橋脚等水面に掛かる重機工事に必要な組立台船のレンタルを行う共栄(株)を設立した。現在は地元徳島をはじめとした四国圏内のほか、中国、九州地方にも営業先を広げている。【ホームページ
 
 
 
徳島市に拠点を置く共栄株式会社は、河川や海の上で重機を扱う際の足場となる組立台船のレンタルサービスを展開している会社だ。堅調な需要と、アウトソーシング以外の人員をほとんど必要としない特徴に目をつけた梅津智弘代表取締役が、持ち前のフットワークを駆使した営業から工事現場への運搬の手配、組立までを1人で引き受け、順調に業績を積み上げている。これで10年先も見通せると自信を見せる梅津社長にインタビューした。
 
 
 

組立台船レンタルは人手不足に影響されない

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 徳島市で共栄株式会社を営む梅津社長にお話をお聞きします。こちらでは建設関連の事業をされているとうかがいました。ぜひ詳しく教えてください。
 
梅津 組立台船といって、海や川に橋を架ける工事の際、重機を乗せたまま水上を移動させられる四角い台船をレンタルしています。
 
畑山 へえ、台船という名前は初めて知りました。工事に使う船は、レンタルして使う場合もあるんですね。共栄さんは2022年設立の新しい会社だとうかがっています。梅津社長はそれまでどんなお仕事をされていたのでしょう。
 
梅津 高校を出て以来ずっと建設業界にいまして。20代の終わり頃に港湾土木工事を行う会社を起業し、今年2023年で15年目です。
 
畑山 つまり共栄さんが梅津社長にとって2つ目の会社ということですね。組立台船のレンタルをやろうと思われたきっかけが気になります。
 
梅津 会社経営をそれなりに長く続ける中で、社員の高齢化や人材が集まりにくい状況をだんだんと肌で感じるようになりました。そこで、人員の心配をしなくても成り立つ事業ができないだろうかと数年前から考えてきて、以前から経験していた組立台船のレンタルなら、ほとんど人が要らないじゃないかと思い当たったんです。港湾土木の仕事に比べて利益率は落ちるものの、無理して人を集める必要がないところに魅力を感じました。