狩野　「次の試合に人生を賭けている」という学生さんやアスリートに向かって、簡単に「休め」とは言えませんよね。試合が終わったらゆっくりできるのだから、それまでは精一杯スポーツをさせてあげたいですよね。「体は動かしていい。自分が責任を持って施術する」と宣言してくださる谷岡院長は、本当に貴重で頼りになる存在だと思います。
 
谷岡　ありがとうございます。それに、痛みや不調はメンタルに大きく左右されます。ケガでスランプに陥ると余計に痛みが増しますし、腰痛などはもう痛みがなくなっているのに、頭の中で痛いと思い込んでいるからいつまでも痛さを感じるケースもあるんですよ。
 
狩野　私も経験があります。「また悪くなるんじゃないか」と不安な気持ちになると、本当に腰の痛みが強くなってしまうんですよね。でも、どん底まで落ちたところで「あとは上がるだけだ」とプラス思考に切り替えたら未来が見えてきました。
 
谷岡　よくわかるお話です。プラス思考になることが大事なので、施術中は患者様の内面を理解することにも注力しています。例えば、もう腰の痛みがなくなっているのに、痛みがあったときと同じような立ち方をする患者様は、その点を指摘して改善するだけで、生活が楽になります。いつまでも自分の体で元気に動ける人生を歩んでいただくためにも、いろいろと試行錯誤をしながら患者様と向き合うようにしています。
 
狩野　ケガのつらさを知るアスリートだったことは、谷岡院長の何よりの強みですね。それでは最後に、不調を抱える患者さんへのメッセージをお願いします。