
インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
堂下 もともと私は、マツダ株式会社のディーラーとして勤務し、フロントの営業で外回りをしていたんです。その間、整備の現場に関わる機会もありましたね。ただ、私の仕事は定時で終わることもあって、整備の方の仕事を早く終わらせるために手伝おうとしたものの、定時になっても仕事をやめず、「飲み代を稼がなければ」と残業ばかりする人もいましたね(笑)。
狩野 早く退社するより給料を稼ぐほうが大切。そういう時代だったのでしょうね(笑)。
堂下 ええ。そんな環境で10年ほど仕事をした私は、ミニクーパーの修理で有名だった友人に「手伝ってくれ」と誘われディーラーを退職しました。その後、今度は先にディーラーを辞め整備工場を開業していた先輩に、「この工場を間借りして仕事をしていいから、マツダの時のお客さんの所に行って仕事をもらいに行って来い」と声をかけられ、営業を任されることになったんです。
狩野 結果はいかがだったのでしょう。とても気になります。

狩野 堂下社長は2023年現在73歳とお聞きしています。私の父とほぼ同い年なのに、現役で働き続けるとてもお元気な経営者ですね。しかも、株式会社大星自動車工業さんは昨年めでたく40周年迎えたそうで、まさに老舗の自動車修理工場ですよ。