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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

特殊伐採もお手の物 自然を愛する林業
ひのきや/NPO法人 ロガーズ 代表 今井陽樹

 
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インタビュアー 石黒彩 (タレント)
石黒 群馬県藤岡市で樹木の伐採を中心に山の手入れなど「木のお仕事」を手がけるひのきやさん。こんなに大きいチェーンソーは初めて見ました。すごい迫力ですね! 今井代表がこの仕事に携わろうと思ったきっかけをお聞かせください。
 
今井 若い頃、スノーボードに夢中になって本場で滑りたいと思うようになり、カナダへ渡りました。20歳からの3年間、働きながらスノーボードに明け暮れる毎日を送っていたんです。山々が連なる景色は本当に雄大で毎日感動していました。ですから、帰国したら自然に関係する仕事に就こうと思ったんです。
 
石黒 自然に触れる楽しさを感じ、このお仕事を始められたのですね。
 
今井 はい。はじめはチェーンソーの扱い方を学ぶため、特別教育を受講しました。私は樹木をはじめ自然が好きですから、技術を学ぶのは苦ではありませんでしたね。そのようにして、林業に携わって10年以上になります。今ではチェーンソーの扱い方を教える側として、全国各地で講習も行っていますよ。
 
石黒 長いキャリアを持つ今井代表に教えてもらえたら安心だと思います。
 
今井 ありがとうございます。当事業所では伐採の中でも木の根元から倒すのではなく、木の上に登ってから切る特殊伐採のご依頼が多いんです。ですから、チェーンソーを持ったまま、20mくらいの高さのところに登って作業しています。
 
石黒 チェーンソーを持ったままそんな高さまで登るとは、プロフェッショナルにしかできないお仕事だと感じました。また、今井代表はそのスキルを武器に林業、チェーンソー技術の世界大会にも出場され、数々の受賞経験をお持ちだとか。そのような大会があることを今回の対談ではじめて知りました。
 
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今井 国際的には50年以上開催されている歴史のある大会です。ただ、日本は暮らしに木を取り入れている国でありながら後発で、国内大会も2年に1回しか開催されていませんでした。そこで、もっと業界全体のレベルアップが必要と考え、自ら大会の開催を決意しました。今では複数の大会が開催されるようになりましたよ。そして、私は4月開催の世界大会に出場します。今後もこの業界を盛り上げていきたいですね。
 
石黒 今井代表のお話をうかがい、業界のために自ら率先して行動する熱い思いをお持ちであることが伝わりました。技術を高めていける業界でもありますし、今後がとても楽しみです!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
自分に嘘をつかないで生きること。木は生きていますから、その命を蔑ろにはしません。1本1本の木と向き合い、お客様に喜んでいただきたい思いで、この仕事に取り組んでいます。
(今井陽樹)
 

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