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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

飲食店にも家庭にも 最高品質の三元豚を提供
Spriest合同会社 CEO 法師人貞臣

 
プロフィール (ほうしと さだおみ)栃木県出身。幼少期から経営者を志す。旅館勤務やトラックドライバー、重機整備士などの仕事を経て、山梨県都留市の地域おこし協力隊に所属。養豚業に勤しむ中で認識した種々の課題を自ら引き受けるべく、2020年にSpriest(同)を立ち上げた。飼育環境や飼料、品種などにこだわった独自の三元豚「富士天霜ポーク」は、全国各地の飲食店で支持されている。量産できるセカンドブランドも商標登録を申請中。【ホームページ
 
 
 
さまざまな品種を掛け合わせ、こだわりを持って大切に養育し、三元豚「富士天霜ポーク」を世に送り出しているSpriest(スプライスト)合同会社の法師人貞臣CEO。飲食店だけでなく一般家庭も含めた多くの人に食してもらうため、セカンドブランドの研究開発も成功させた。一見すると順風満帆に思えるが、話をうかがえば多大な苦労をしたことがわかった。その困難をあえて引き受け、強い使命感で養豚に取り組んでいるのが法師人CEOである。
 
 
 

経営者になる夢を叶える

 
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インタビュアー 名高達男(俳優)
名高 養豚や食肉販売の事業を行っているSpriestの法師人代表にお話をうかがいます。まず、現在に至るまでの歩みからお聞かせください。
 
法師人 幼い頃から「経営者になりたい」と思っていました。特に憧れの仕事があったわけではなく、旅館での仕事やトラックドライバー、重機の整備士などさまざまな職種を経験しました。その後、山梨県都留市の地域おこし協力隊に応募し、養豚の農場経営に携わることになったんです。
 
名高 そこで初めて養豚業と出会われたのですね。
 
法師人 実は地域おこし協力隊の前に約5年間、栃木県で養豚を経験したことがあり、その時に養豚業は天職だと感じました。ただ、いろいろなアイデアが湧くと同時に、養豚場の臭いや騒音などの課題も見えてきたため、それらの改善策を市に提案したんです。ところが、「あなたは養豚業をやっていてくれたらいい」とけんもほろろな対応をされてしまいました。そのほか、地域の方々や農場主さんとの意見の不一致もあったんです。今なお一筋縄ではいかない厳しい状況ですが、だからこそ、強い意志を持って事業に取り組んでいます。
 
名高 さまざまなご苦労がありながら、ぶれない心で頑張っておられるわけだ。子どもの頃からの夢を叶え、ご自分を貫いているところが素晴らしいですよ。