不動産に強くなるため土地家屋調査士に

インタビュアー 亀山つとむ(野球解説者)
平沼 私が小学3年生のときに父が土地を買い念願のマイホームを建てました。その土地は、もともと山だったところを切り崩して造成された新興住宅地の一角でした。ところが、後になって、その住宅地を造成した会社は工事の際に書類を偽造し、自社のものでもない土地も含めて勝手に造成し販売していたことが判明したんです。衝撃的な話ですよね。そのため、その住宅地は法務局の登記と現地の権利関係が一致しない“地図混乱状態”となり、境界紛争が多発しました。中には、住まいが完成した後で本来の地主と名乗る方からから「出ていってくれ」と言われた方もいらっしゃったそうです。
亀山 そんなことがあるんですか!? そのとんでもないご経験が、不動産に興味を持ったきっかけだったと・・・。
平沼 ええ、「不動産に強くなろう」と決意し、大学を卒業して不動産会社に就職しました。ただ、不動産会社は土地や建物の売買が仕事。私は、父と同じように不動産で悩みを抱えている方を助けたかったんです。そこで宅地建物取引士に加え測量士と土地家屋調査士の資格を取得し、経験を積み、2018年に独立を果たしました。