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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

訪問看護リハビリで
利用者の暮らしを支える

 

妻の介護とリハビリの経験から起業を決意

 
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居心地のよさを意識したおしゃれな事務所
吉井 土佐社長が訪問看護やリハビリテーションの業界に着目なさったきっかけはなんだったのでしょうか。
 
土佐 2014年に私の妻が大病を患ったことが大きなきっかけです。その年のクリスマスの日に突然、妻が脳幹出血で倒れまして。全身麻痺となり自発呼吸もできず非常に危険な状態だったものの、病院で迅速かつ的確に対処していただいたおかげで一命はとりとめました。その後のリハビリの甲斐もあり、おかげさまで妻は全身麻痺の状態からは回復したものの、障害1級かつ要介護5と判定され、現在も在宅介護と介護保険施設のサービスを受ける日々を送っています。
 
吉井 それは大変ですね・・・。土佐社長と奥様は介護をする側、受ける側という、まさに当事者でいらしたわけですか。
 
土佐 そうなんです。前職で働きながら妻の介護を続ける中で、多くの看護師さんや理学療法士さんなどと知り合う機会を得ました。しかし、医療や介護の業界で働く方々から給料や職場環境などのお話を聞いていると、仕事内容はとても大変で重労働であるものの、その仕事に見合った対価を得ているとは思えなかったんです。
 
吉井 確かに、介護の現場は大変ご苦労が多いと私もよく耳にしますね。
 
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土佐 そこで、そのような医療や介護の現場で働く人たちがより評価され、働きがいがあり、働きやすい環境で仕事できるようにしたいと考えるようになりました。同時に、私や妻のような介護を必要としている人がとても多くいらっしゃること、そして今後ますます増えていくということを実感し、多くの方をご支援していきたいと思い立たったんです。それで自動車メーカーを早期退職して、第二の人生をスタートするべく弊社を設立しました。
 
吉井 長年勤めてこられた自動車業界とはまったく異なる業界で起業しようと思われた、そのチャレンジ精神はすごいですね! しかも介護にかかわる当事者としての思いもあるわけですから、まさに業界に一石を投じるような取り組みなのではないかと思います。