
インタビュアー 宮地真緒(女優)
佐藤 私は父が経営していた製造業の会社に勤めた後、26歳のときに代表を引き継ぎました。ただ、自分の力でゼロから新しいことに挑戦したくなり、父の会社で代表も務めつつ、2019年に弊社を創業しました。料理好きの妻が飲食店をやりたがっていたものの、店舗を持つのは難しいと判断し、クレープとスムージーのキッチンカーを走らせました。当時、山梨にはキッチンカーが少なくイベントで引く手あまただったんです。
宮地 ただ、すぐにコロナ禍が始まりましたよね。
佐藤 ええ。その直前から急にキッチンカーのライバルが増え、コロナでイベントもなくなってしまいまして。現在は、トレーラーを置いて店舗にするスタイルで営業を継続しています。弊社はそのほかに、保育士の資格を持つスタッフによる訪問型託児サービス「ハグハグ」もスタートしました。仕事はもちろん「美容院に行くあいだ」「買い物のときだけ」というように、わずかな時間でもお子さんをお預かりしています。
宮地 なぜ、佐藤社長は次々にいろいろな事業を立ち上げることができるのでしょう。
佐藤 私のポリシーは「やってみないとわからない。何も恐れずやりたいことは全部やる」なんですよ。また、店舗のメニュー開発などはスタッフに一任し、私は口を挟みません。それは、スタッフにも自分が楽しいと思うことだけをしてもらうためなんです。
宮地 スタッフさんが生き生きと働いている様子が目に浮かぶようですよ。

宮地 自由な発想で仕事を楽しむ御社の、未来についてはいかがでしょう。
佐藤 弊社は、富士吉田市に山梨唯一のシーシャBarをオープンしました。今後、甲府市にも出店を予定しています。さらにエステサロンや地元のショッピングモールに飲食店も開業するつもりです。自分たちが何屋なのかわからないこの状況にみんなやりがいを感じていますし、これからもやりがいのある事業だけを続けていきたいですね!
「仕事を楽しむ」とは‥
スタッフが笑顔で楽しんでくれていることですね。そうすれば自然とお客様も楽しんでくださって、良い循環が生まれます。
(佐藤弟憲)