「便利屋」という肩書きながら、39(サンキュー)アシストの中嶋竜也代表ほど多彩な業務を行える業者は珍しいだろう。一般家庭の掃除や整理、日常生活のアシスト、内装や外構の施工、太陽光パネル・看板の設置から、車・バイクのカスタム、さらには工場機械や農機具のメンテナンスなど、サービス内容は並外れて幅広い。あらゆる依頼に応えられる秘密は何なのか。元マシンエンジニアの経歴も含め、中嶋代表に話をうかがった。
マシンエンジニアの経験を持つ便利屋さん

インタビュアー 鶴久政治(ミュージシャン)
中嶋 農業高校を卒業後、金型プレスの会社に勤めました。それから何社か転職し、最終的に、オーダーメイドで機械を製作する会社に落ち着いたんです。その会社では20年近く勤め、設計をはじめ金属加工や溶接、塗装、機械の組み付け、制御盤の組み立てなど一通りの経験を積み、さまざまなスキルを身に付けました。その後独立し、2020年に39アシストを立ち上げたんです。
鶴久 一朝一夕には習得できない技術を自分のものにし、起業されたわけですね。なぜ、便利業を選ばれたのですか?
中嶋 昔からものづくりが好きで、「器用で技術がある」「仕事が丁寧」などと周りから言われ、何となく自信があったんです。さまざまな場面でも比較的に臨機応変に対応できるので、いろんなことを請け負う便利屋が向いていると考えました。現在は、静岡県の中部と西部を主な活動エリアにしています。機械メンテナンス、住まいに関するトラブル解決、掃除や片付け、エアコン取り付け、住宅などの塗装、エクステリアの施工、車関係の作業などさまざまなご依頼に対応していますよ。