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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

原因不明の病を乗り越え 介護タクシーで地域貢献
介護タクシー歩希 代表 徳山恭行

 
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インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 大阪市の介護タクシー歩希さんにお邪魔しています。障害や高齢などで、歩行が難しくなった方の移動をサポートなさっているそうですね。徳山代表が福祉業界に飛び込むまでの歩みから教えていただけますか。
 
徳山 20代の頃は自分にどんな仕事が向いているのかを模索する期間で、精肉関係の仕事や、父の経営する魚市場など、いろいろな職を経験しました。その後、もともとものづくりの仕事に興味があった私は、鉄工所に就職したんです。
 
濱中 若い頃はさまざまなチャレンジをされてきて、ようやく自分の居場所を見つけたわけだ。
 
徳山 ええ。好きな仕事に邁進する日々を7年ほど送っていたところ、突然、背中に痛みが走りコップも持てない状態になってしまったんです。やがて体がしびれて、痛みを伴った状態で多少の動作はできるものの、3ヶ月ほどは寝たきりに近い状態になっていました。しかも、何十ヶ所もの病院を回って検査を繰り返しても原因不明だったんです。原因がわからないということは治療もできないということ。満足に歩くこともできなくなった時期は本当につらかったですね。
 
濱中 それは大変でしたね・・・。私も現役時代に肩のケガで3回も手術し、「もう二度と野球ができなくなる」と腐った時期がありました。徳山代表は、この難局をどうやって乗り切ったのでしょう。
 
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徳山 不眠症で周囲から「うつになっている」とまで言われ、療養期間は3年間に及んだものの、さまざまな病院の先生をはじめ、誰よりも妻と4人の子どもが私を支えてくれました。そうして、なんとか日常生活には差し支えがない程度にまで回復したんです。自分一人で苦しみを抱えていたら、今、この場にいることはなかったと思います。
 
濱中 痛みが取れ普通の生活ができるようになって、本当によかったですね。その後はどうなさったのでしょう?
 
 
 
 

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