
インタビュアー 矢部美穂(タレント)
木村 そうなんです。私は大学の工学部を卒業し本田技研工業に就職しまして。37年間の在職中は研究開発や事業企画・採用面接官などさまざまな部署を経験してきました。50代半ばからは電気自動車のバッテリーをリユース・リサイクルする企画に従事するようになったんです。バッテリーの第二の人生を考えているうちに、自分のセカンドライフはどうするべきか仲間とよく話し合うようになりました。
矢部 バッテリーの研究が、ご自身のセカンドライフにつながるとは発想がユニークですね。木村代表が、どのようなご決断をされたのか気になります。
木村 65歳まで会社に残る選択肢もあったものの、定年の60歳でいさぎよく退職し、新たなチャレンジを始めました。それが、高校生の頃にあこがれていた文筆家への転身だったんです。周囲に「作家になる」と力強く宣言した私は2022年5月に弊社を創業しました。現在、自分の経験をもとにした5冊の著書を出版しています。
矢部 短期間に5冊もお書きになるとはハイペースですね。ぜひ、その内容を教えてください。

矢部 では、少しだけ拝見します。──なるほど。木村代表の実体験が生き生きと表現され、写真も豊富に載っているのでとても読みやすいですね。