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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

京都府で唯一の村から 多様なIT事業を展開
合同会社むら村 代表社員 山﨑洋平

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 宇治茶の主産地である京都府の相楽郡南山城村にある、合同会社むら村さん。映像制作やイベント配信、Webデザイン、アプリケーション開発など幅広い事業を手がけているそうですね。山﨑代表がこれまでどのような道のりを歩んできたのか、教えてください。
 
山﨑 さまざまな仕事を経て23歳で独立しまして。個人事業主として企業のITインフラ構築やWeb制作などの実績を積み、やがて法人化しました。そして2016年、ここ南山城村に移住しました。当時オープンを控えていた道の駅について、「プロモーションを手伝ってほしい」とお声がけいただいたんです。
 
畑山 地域興しの仕事がきっかけで、ここを拠点に選ばれたと。
 
山﨑 はい。京都府唯一の村である南山城村を拠点に、企業様の商品PR動画制作やオリジナルグッズのデザイン、受注システム開発のほか、町イベントの配信など、さまざまな事業を展開しています。私自身すべてのプログラミング言語を扱えるので、幅広い案件に対応可能です。映像制作教室「Leaf(リーフ)」の運営やドローンの開発事業などにも携わっています。
 
畑山 ドローンまで! 本当に幅広い事業内容ですね。本日お邪魔しているオフィスについても触れさせてください。古き良き日本家屋の空間に現代風の家具などが溶け込んで、良い雰囲気ですね。
 
山﨑 ありがとうございます。池田邸という古民家を改修しました。空き家リノベーションのイベントが地元役場の主催で行われた際、弊社が事務所に使わせていただくことが決まったんです。
 
畑山 空き家は社会問題にもなっていて活用が進められていますよね。朽ちて倒壊するより魅力的に再生させるほうが絶対いい。古いものを切り捨てるのではなく新しいものと組み合わせて生かす山﨑代表の哲学が、垣間見えた気がします。
 
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山﨑 その通り、空き家を再生するプロジェクトに私は新しい可能性を感じています。以前、弊社に寝泊まりしながら塾を運営する学生さんがいて、その人も私のように村に住むことを決めたんです。移住だけで地域が活性化するわけではありませんが、誰かが住み続けることで村は存続します。弊社には多様なスキルを持つスタッフが集まってくれていて、全国に向けてさまざまな情報を発信しているんですよ。
 
畑山 都心から離れた村と、最先端の技術の融合か。業界の常識や固定観念にとらわれない「山﨑スタイル」ですね!