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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

手づくり体験を通じて 和菓子の魅力を伝える
紫香庵 代表 須賀良知

 
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インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 和歌山市松江北で評判の和菓子店、紫香庵(しこうあん)さん。須賀代表は、和菓子普及のためにさまざまな活動をされているそうですね。まずは、人気の和菓子から教えてください。
 
須賀 当店の和菓子は、和洋折衷の味わいが楽しめるのが特徴です。こし餡をもっちり生地で包んだ焼き菓子「紀州太鼓」をはじめ、黒糖・ぶどう・みかんを使用した「わらび餅」、いちごやシャインマスカット入りの「季節の大福」、フルーツ・抹茶・栗・ゆずなど、和の素材を使った「くずアイス」などが人気ですね。そのほか、黒糖わらび餅入りロールケーキやホール状の和ケーキなども展開しています。
 
濱中 和と洋がマッチしていて種類も豊富ですね。それにしても、和ケーキとは気になります。
 
須賀 和ケーキはスポンジ生地ではなく、水ようかん、薯蕷饅頭、ういろう生地から、選んでいただいて、フルーツや練り切りなどでデコレーションしています。これなら、小麦アレルギーの人でも食べられるでしょう?
 
濱中 そうした配慮も嬉しいです。和菓子はあらたまった席でいただくイメージを持っている人が多いかもしれません。でも、もっと気軽に楽しみながら味わってほしいですよね。
 
須賀 そう思いまして、希望があれば、幼稚園から小・中・高校、大学、団体や企業にも和菓子体験教室を行っています。皆さん興味津々で和菓子をつくっていますね。ご自宅でつくっていただく場合は個人で材料をそろえるのは大変なので、キットも開発しました。遠方の皆様には、オンライン和菓子教室も行っています。
 
濱中 至れり尽くせりですね! そんな須賀代表が、和菓子づくりを通して伝えたいことは何でしょう?
 
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須賀 和菓子は色合いも風味も繊細で、四季の移ろいが表現できる素晴らしさがあります。その魅力を、和菓子づくりを通して多くの方に知っていただきたいのです。また、以前に和菓子づくりを教えた子どもたちから「お母さんにも教えた」「無口なお父さんに褒められた」という話を聞きました。和菓子を通じて親子の絆が深まったり、この体験を機に、子どもたちが将来の夢を見つかるきっかけになったりすれば嬉しいですね。
 
濱中 子どもたちが目標に向かって頑張る姿が目に浮かぶようですし、ものづくりの経験は大きなプラスになるでしょう。今後も、和菓子に馴染みのない世代に和菓子の魅力を伝えていただき、その活動が次世代に引き継がれて行くことを強く願っています。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
人生は振り子時計のように、いいことをすればいいことが自分に返ってくるもの。実際に、真摯に取り組んだ結果、お客様に喜んでいただけ、私にとって仕事の喜びになっています。
(須賀良知)
 

:: 店舗情報 ::

紫香庵

〒640-8425 和歌山県和歌山市松江北1-1-29

ホームページ
https://wakayama.mypl.net/shop/00000366060/
Instagram
https://www.instagram.com/shikoan_wagashi/