
インタビュアー 名高達男(俳優)
芹沢 昭和の面影が残るスナックを、自分でリフォームした自慢のお店です。改装前と比べて明るい雰囲気になったとお客様にも好評なんですよ。
名高 ご自身で内装まで手がけられたとは驚きました。座席間隔もゆったりと取られていて、居心地が良さそうです。さっそく芹沢社長のこれまでの歩みとお店の特徴をお聞かせください。
芹沢 私はもともとあまり裕福ではない農家の家で育ちました。都会に憧れて上京したこともあったものの、やはり自然が恋しくなって地元に戻りまして。農業のノウハウを生かし、自家製野菜などを使ったお料理を提供したいと考えて当店をオープンしました。当店に食事メニューはなく、その日に畑で採れた野菜やお米、育てた鶏の卵を使い、お客様の気分やお好みに合わせた料理を日替わりでお出しするスタイルにしています。料金はドリンク代をいただくのみで、お料理やカラオケ代は無料で提供しています。お客様に「お腹いっぱいでもう食べられないよ」と言われるまで、どんどん提供していますよ(笑)。
名高 料理が無料とは驚きました! 旬の採れたて野菜をふんだんに使った料理とお酒がいただけるなんて嬉しいなぁ。それにしても、決まったメニューをつくらないというのはおもしろい試みですね。
芹沢 毎日来られるようなお店を目指しているので、メニューを固定しないほうが飽きずに通っていただけるかなと思いまして。例えば、「今日はさっぱりしたものが食べたい」と言うお客様がいれば、その日ある食材でご要望に合うお料理をご提供していますよ。

芹沢 私にとってお客様は家族のような存在なので、「ただいま」と帰ってきてもらえる場所になれたら嬉しいです。一人で宅飲みするくらいなら、ぜひ当店に来てほしいなと思います。全力でおもてなししますよ!
名高 温かく家庭的な空間かつリーズナブルに楽しめる。人とのつながりを持ちにくい時代だからこそ、こういった交流の場は需要があると思います。