
インタビュアー タージン(タレント)
田中 会社員だった頃、母親が倒れたのがきっかけでした。救急車で病院に運ばれたものの、日曜日の朝だったため医者がおらず、先にCTを撮ると、脳梗塞で左半身麻痺になっていたんです。医者を待っている間に母の体を触ると、冷たいんですよ。どうにかしてあげたい。そこで、もともと興味のあった鍼灸の知識で、手の合谷というツボを必死にマッサージしたところ、右脳の血管の梗塞がなくなり、体が動くようになったんです。そして、無事に後遺症もなく退院できました。
タージン これは驚きです! まさに奇跡が起きたんですね。
田中 ええ。その体験を通じて、自分の手で母を元気で長生きにしてあげたいと思うようになりました。それで勤めていた会社を辞め、47歳から鍼灸師の道へ進むことを決めたんです。その後は大学で本格的に鍼灸について学び、経験を積んでから開業しました。
タージン お母様のためにこの道に入られたと。田中院長の人柄が伝わってくるお話です。こちらではどのような施術をしているか教えていただけますか?
田中 脈診流経絡治療がメインです。体に流れる気を調整して全体のバランスを整えていく手技で、基本的には鍼をささない施術なんですよ。そのため、お子さまからご年配の方まで幅広く施術を受けられるのが特徴です。また、施術によって体内の気を調整することで、精神面のケアも可能になります。私はこうした鍼灸の知識や技術を、経絡治療の諸先生方に教えていただきながら、まだまだ試行錯誤中ですが、ここ5年くらいでようやく自分流の治療ができるようになってきたかなと思っています。

田中 そうですね。人によって症状や適切な施術内容は異なりますから、これからもお客様、そして母親や身近な人を、「元気で長生き」をモットーに、体と心の両面をケアできるように挑戦を続けていきたいです。
タージン 田中院長は遅咲きでも、身近な人のために濃い20年間を送られてきたことがよくわかりました。現状に満足せず、高みを目指し続ける姿勢も素晴らしいと思いましたよ。これからもどんどん進化して、良い施術を行ってください!
「仕事を楽しむ」とは‥
「よくなった」「楽になった」「ありがとう」などのお言葉をいただいたときが、この仕事をやっていて本当に良かったと思う瞬間です。
(田中康博)