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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

内面も外見も磨かれる
新体操の魅力を伝える

 

母親ならではの気持ちも指導に取り入れる

 
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濱中 新体操と聞くと敷居が高いイメージがあります。ぜひ魅力について教えてください。
 
内田 きれいな衣装を着たり華麗に動いたりと一見華やかな新体操は、動き方をはじめ、いろいろなことを自分で考える必要があります。己との闘いの中で考える力や継続する力が培われますし、助言をくれる周囲の人々に感謝する気持ちも育まれるんですよ。
 
濱中 発表会などの日に備えて努力することで自分を鍛えるとともに、他人を尊重する心も育まれると。つまり人間力が高まるわけですね。
 
内田 ええ、心・技・体、特に心と体の成長につながるスポーツですね。
 
濱中 内面も外面も磨かれる、素敵な競技なんだなぁ。生徒さんはどのくらいの年代の方が多いのでしょう?
 
内田 4歳から高校2年生まで約40人の生徒がいます。長く通い続ける子が多いので、指導にもやりがいがあり、成長を実感できるのが嬉しいです。生徒の付き添いで来られたお母さんがおめでたで、その後、生まれたお子さんがまた当クラブに入会してくれたこともあります。
 
濱中 お腹にいた頃から、そのお子さんを知っていたんだ(笑)。4歳というとまだ幼い年齢ですよね。どのようなことを指導されるのですか?
 
内田 最初は挨拶や靴の揃え方など人としての基本的なことから指導します。恥ずかしがってお母さんの後ろに隠れていた子も、元気よく挨拶するようになりますよ。
 
濱中 新体操の技術だけでなくそういった部分から指導してもらえるのですね。普段は15時から21時まで指導をなさっているとお聞きしていますよ。ご家庭とお仕事の両立は大変ではありませんか?
 
内田 確かに楽ではありませんが、これまで新体操を通して出会ってきた大人の先生たちは、みんな子どもに真剣に向き合っていました。新体操はピークが高校生から大学生くらいで、20歳を超えると厳しくなる選手生命が短いスポーツです。だからこそ中途半端に関わるのは子どもたちに失礼だと考えているので、全身全霊で指導することが恩返しだと思っています。
 
濱中 そう言ってもらえると、クラブにお子さんを預ける親御さんも安心だと思います。
 
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内田 生徒には、「家族を大切にしよう」とよく伝えています。お母さんの用事でレッスンに遅れて機嫌が悪い子がいたら、「毎日忙しいのに送り迎えをしてくれることに感謝しなきゃね」と諭します。
 
濱中 親御さんへ感謝の気持ちを抱くようになりますね。優秀なコーチでありつつ、プライベートでは一人のお母さんでもある内田代表ならではのご指導だなぁ。
 
内田 指導者・選手・母親、すべての目線を備えているのが私の強みかもしれません。