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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

資源を守る金属買い取り
信頼関係を大事に躍進

 

妻の支えを受け独立

 
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タージン 工場長まで上り詰めた久徳代表が、独立を意識し始めたのはなぜだったのか気になります。
 
久徳 ちょうど私が工場長に就任した頃は、会社全体が変化しようとしていた時期でした。ただ、会社の変化に合わせるのではなく、それならより自分らしく事業を行ってみたいと思ったんです。2017年頃のことですね。
 
タージン 工場長ともなれば責任重大ですから、独立するにもじっくりと考える期間が必要だったでしょう。久徳代表がK'zメタルさんを立ち上げたのは今年2022年だとうかがっています。5年を経て、「よし今こそ独立だ」と決意できたきっかけは何だったのでしょう?
 
久徳 妻の後押しのおかげです。お客様に来ていただきやすい国道沿いのこの場所も、彼女が見つけてくれました。加えてこの地は工業団地の一角なので、私たちのような産業廃棄物を扱う業者は進出しやすいんですよ。
 
国道沿いに建つ、赤い看板が店舗の目印
国道沿いに建つ、赤い看板が店舗の目印
クレーン機で大量の金属を処理していく
クレーン機で大量の金属を処理していく
タージン 世間では家計を懸念し、起業に反対される奥様が多いと聞きます。でも久徳代表の奥様は進んでご主人の新たなスタートを応援してくださったんですね。久徳代表にとって、一番身近な存在である奥様の献身的な後押しは、何よりも心強かったかと思います。
 
久徳 おかげさまで、起業へ勢いがつきました。実は、本来なら1年後に独立という段取りだったのですが、私が50歳という節目を迎えたことで、急遽今年のオープンとなったんですよ。さすがの妻も慌てていました(笑)。
 
タージン やろうと思ったら猪突猛進! そんなところも久徳代表の魅力ですね(笑)。ところで金属の買い取りは、どのように行われるのでしょう?
 
久徳 お客様が売却したい品をこちらに持ち込んでいただくケースが多いです。車で運んでこられる方がほとんどなので、車体ごと計量機に乗せていただき、手作業または機械で下ろし、査定した額をお支払いするフローですね。もちろん、出張買取のご相談にも応じていますよ。
 
タージン その作業、久徳代表お一人で全部なさっているのですか?
 
久徳 そうですね。たまに計量機の数字を見るのを妻に手伝ってもらうことはあるものの、基本は一人で行っています。
 
タージン よく写真などで金属処理の現場を見かけます。あの鉄屑の山を見ると計量もなかなかの重労働だとお察ししますよ。それをほぼお一人でこなしているとは! 肝心の金属の買取相場についても教えていただけますか? 
 
久徳 相場は市況により変動します。ただ、私たちは相場よりもなるべく高い価格で買い取るようにしているんですよ。少しでもお客様に喜んでいただきたいですからね。