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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

女優になって演じ切る! 元CAのマナー研修
マナーアドバイザー 浪越あゆみ マナー講師 浪越あゆみ

 
プロフィール 長崎県出身。大学卒業後、日本エアシステム(現・日本航空)のCAとして働く。結婚を機に退職し、2人の子どもの育児の傍ら、マナーアドバイザーとアンガーマネジメントファシリテーターの資格を取得。講師として活動を始める。企業を対象としたビジネスマナーとアンガーマネジメントのセット研修が人気を博している。2022年9月から非常勤講師として四国大学で授業も担当する。【ホームページ
 
 
 
「おばあちゃんになってもハイヒールを履いて働きたい」と笑うのは、マナー講師の浪越あゆみ氏。CA時代に教え込まれた「女優になり切る接客術」は、どんな人に対しても常に冷静に対応できるという。現在は、培ってきたノウハウを駆使して、人に対する苦手意識や怒りの感情などをコントロールできる方法を伝授している。子どもたちが巣立ったその先の人生を豊かにするため、いきいきと活躍する浪越氏に、仕事へのあふれる思いを語ってもらった。
 
 
 

CAの経験を活かしてマナーアドバイザーに

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 マナーアドバイザーとして四国を中心に、企業の社員・新人研修を手がけている浪越さんにお話をうかがいます。ご結婚されるまではCAでいらっしゃったそうですね?
 
浪越 はい。長崎の大学を卒業後、現在の日本航空にあたる、日本エアシステムでCAとして経験を積みました。その後、結婚を機に退職し、2人の子どもを授かって育児に励む中、「子育てだけでは終わりたくないなぁ」という気持ちが強くなっていったのです。
 
畑山 それで、CAの経験を活かせるマナーアドバイザーの道を選ばれたのでしょうか。
 
浪越 ええ。実は、高校生位から自分に自信がなくコンプレックスがありました。就職活動でも苦労し何とか航空会社に入社できましたが、訓練時代も新人時代もよく怒られて泣いていました。でもCAの仕事を通じて本当にたくさんの経験をし、多くの学びがありました。退職後、子育てをしながら考えたのが、CA時代に学んだことを活かしていきたいということでした。それで、マナー講師として第一歩を踏み出すために資格取得のための勉強を始めました。その結果、文部科学省・経済産業省認可の全日本マナー検定の上級マナーアドバイザーと、アンガーマネジメントの資格を取りました。
 
畑山 CA時代から能力向上に努め、退職後もあらたなチャレンジをしてきたわけだ。ところで、知識不足ですみません。アンガーマネジメントとはどういうものなのかを教えてもらえますか。
 
浪越 簡単に言えば、怒りをコントロールするためのトレーニング方法です。自身の苛立ちやストレスを意識的に抑制することで、感情的な言動をしないようになれます。感情をコントロールできれば、人間関係を良好に保てますよね。