CAの経験を活かしてマナーアドバイザーに

インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
浪越 はい。長崎の大学を卒業後、現在の日本航空にあたる、日本エアシステムでCAとして経験を積みました。その後、結婚を機に退職し、2人の子どもを授かって育児に励む中、「子育てだけでは終わりたくないなぁ」という気持ちが強くなっていったのです。
畑山 それで、CAの経験を活かせるマナーアドバイザーの道を選ばれたのでしょうか。
浪越 ええ。実は、高校生位から自分に自信がなくコンプレックスがありました。就職活動でも苦労し何とか航空会社に入社できましたが、訓練時代も新人時代もよく怒られて泣いていました。でもCAの仕事を通じて本当にたくさんの経験をし、多くの学びがありました。退職後、子育てをしながら考えたのが、CA時代に学んだことを活かしていきたいということでした。それで、マナー講師として第一歩を踏み出すために資格取得のための勉強を始めました。その結果、文部科学省・経済産業省認可の全日本マナー検定の上級マナーアドバイザーと、アンガーマネジメントの資格を取りました。
畑山 CA時代から能力向上に努め、退職後もあらたなチャレンジをしてきたわけだ。ところで、知識不足ですみません。アンガーマネジメントとはどういうものなのかを教えてもらえますか。
浪越 簡単に言えば、怒りをコントロールするためのトレーニング方法です。自身の苛立ちやストレスを意識的に抑制することで、感情的な言動をしないようになれます。感情をコントロールできれば、人間関係を良好に保てますよね。