
インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
武内 はい。跡継ぎという形で工場に入ったのはちょうど2007年頃だったでしょうか。2018年に正式な手続きを行って以来、2代目として奮闘する毎日です。実は先代がこの工場の建設を計画し、完成させたその日が私の生まれた日なんです。乳飲み子の頃から「この工場の2代目やな」と言われていたそうですよ(笑)。
畑山 ずっとこの道一筋で歩んでこられたのですか?
武内 そうですね。中学生の時にはつなぎを着て先代を手伝っていました。その後、より専門的な知識を身につけるべく、神戸にあるトヨタがバックアップする自動車大学校に進学しました。ここで国家資格の1級自動車整備士を取得し、系列のディーラーで技術を磨いた後、自然な流れで工場を継承することとなりました。現在、私の他にも整備士の資格を持つスタッフが在籍し、協力して点検整備などのサービスを行っています。
畑山 資格を持つ整備士さんが車検や修理を担ってくれるのは安心感がありますよね。他に、乗り換えの相談などにも対応いただけるそうですね。
武内 はい。新車に関しては各国産メーカーディーラーと取り引きがありますし、中古車の販売も手がけています。この地域では自動車が高齢者の方々の暮らしになくてはならないものとなっているんです。そうはいっても、頻繁に利用するわけではないという方も多い。そうした方の場合、リーズナブルな車種を希望されますから、当工場で下取りしたお車をメンテナンスし、低価格で販売するなどニーズに見合ったサービスをご提供するよう心がけているんです。「Webで見たこの車を手に入れたいけど、手段がわからない」といった、車に関するあらゆるご相談を受け付けていますよ。
畑山 確かに郊外であればあるほど、車は欠かせない存在になりますよね。私も実家が青森だからよくわかります。とはいえ、年齢を重ねるごとにメンテナンスも難しくなるし、運転技術も落ちてきますから、高齢者の方々にとっては、車の悩みはつきないと思います。
