大切なジュエリーを修復
喜びを提供する宝石職人

竹中 私の修行先はアンティークジュエリーの修復も扱う工房でして、私もその作業が好きなため、アンティークジュエリーの修復や修理も得意としています。ただ、この仕事は金属加工や溶接の技術を用いていますので、それを応用すれば宝飾品に限らず幅広い製品に対応できるんですよ。ですから、基本的にどのようなご相談でもお断りせずに、お受けするスタンスをとっています。
嶋 えっ、ということはジュエリー以外のものも修理してしまうわけですか?
竹中 もちろん、技術的にどうしても難しい場合はありますね。でも、例えば貴金属ではないバッグの部品も修理しましたし、飲食店で用いる寸胴鍋の穴を修復したこともありました。いずれのケースも、お客様が非常に困っておられて、どうにか力になってあげられればと思ったんです。ほかにも、ご年配の女性から、亡くなられた旦那さんにプレゼントされた指輪を道路に落として車に踏まれてしまい、歪んでしまったというご相談をいただきました。その方はいくつか他店にも相談したもののすべて断られてしまっていたそうなんです。そこで、私が修復をしたところ、とても喜んでくださいました。そのように、お客様の喜びの声を聞くのが、私の大きなモチベーションになっているんですよ。
嶋 ご自身が手がけたものでお客さんに喜んでもらえると、まさに職人冥利に尽きるのではないでしょうか。これからの目標も、ぜひ教えてください。

嶋 素晴らしいですね! お話をうかがって、竹中代表がなぜお客さんから選ばれているのかがよくわかりました。これからも困っている多くの人に、喜びを与えていってほしいと思います。ぜひ頑張ってください!
「仕事を楽しむ」とは‥
お客様が心から喜んでくださること。それが私にとって一番嬉しい瞬間であり、楽しみでもあります。
(竹中新司)