B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

住む以上の価値をプラス
夢を形にする設計事務所

 

顧客と共につくり上げる“共創”の精神

 
glay-s1top.jpg
今岡 あらためて事業内容についてうかがっていきます。上羽代表が住まいの設計やデザインを行ううえで、主眼に置いていることは何でしょうか。
 
上羽 お客様とのコラボレーションによる“共創”、つまりお客様と共に住まいをつくり上げていくことを大事にしています。ですからお客様がどんな住まいを理想としているのか、その住まいでどういうふうに過ごしていきたいのかなどを詳しくうかがう“カウンセリング”を行っているんですよ。
 
今岡 お客さんのニーズを聞き出す、いわゆるヒアリングという言葉は頻繁に耳にします。それを上羽代表はあえてカウンセリングとおっしゃいました。お客さんの要望をかたちにするためにただ話を聞くだけではなく、そのうえで住まいづくりのプロとして的確なアドバイスをしてくださる印象です。
 
上羽 まさに今岡さんのおっしゃる通りで、お客様の何気ない一言から心の奥に潜んでいるニーズを引き出し、プラスアルファのご提案をするよう心がけています。例えば居酒屋が好きとおっしゃるなら、そのムードを住まいでも感じられるような空間づくりのアドバイスをしていますよ。あとは、やはり長く暮らせる住まいづくりをお客様にも考えてもらえるよう、働きかけています。例えば「子どもが生まれたら、このスペースを子ども部屋にしよう」など、10年くらい先を見越して間取りを決めることはできても、40年、50年先まで見据えて家の使い方を考えられる方は意外と少ないんですよ。ただ、よほどのことがない限りは、一度建てた家から住み替えることってそうそうないですからね。半世紀くらいの未来を想像しながらデザインしていくほうが、結果として長持ちする家をつくることができるんですよ。
 
今岡 先々まで見越した住まいづくりの助言をしてくださると。心強いですね。
 
glay-s1top.jpg
上羽 そのためにも私は必ずお客様とオンラインで30回以上は打ち合わせを行うようにしています。話し合いを重ねることで、先ほどお話ししたようなお客様の心の奥深くにある住まいへの思いがわかってきますからね。お話をうかがいながら実際の図面へと落とし込み、お客様に心からご納得をいただけた時点で初めてご契約成立となります。
 
今岡 そんなに打ち合わせを重ねるとは! 本気度が伝わります。
 
上羽 打ち合わせを多く行いデザインや施工について学ぶことで、“お客様”から“お施主様”に成長していただけると考えています。お客様の住まいづくりの知見が深まることで、より質の高い家が叶う。これがまさに共創なんです。