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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

足指に隙間なくフィット 五本指インソール!
株式会社レーブ 代表取締役 中川智

 
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インタビュアー タージン(タレント)
タージン 奈良県香芝市にある株式会社レーブさん。このたび画期的なインソールを開発されたそうですね。
 
中川 「メルト・インソール」というもので、お湯で温めると液状化し、常温まで冷めると適度に反発のある状態で固まる、特殊なジェルを用いています。これを靴に入れた状態で履いていただくと、その靴の型に合わせて変形されるようになっているので、どんな形状の靴にもしっかりフィットするんですよ。足底の形状を“コピー”するイメージとでもいいましょうか。従来のインソールで起こりがちな足指のずれを防ぐことができるので、外反母趾や偏平足といった、さまざまな足の悩みの解消にも期待できます。ちなみに私はこのインソールを、“五本指インソール”とも呼んでいるんですよ。
 
タージン 温めるだけで簡単に成型できるのはすごい! 五本指ソックスとはよく聞くものの、五本指インソールとは初めて聞きますよ。五本指ソックスのように、指一本一本隙間なくフィットするのでしょうね。ところで、中川社長はロードレースのプロ選手でもいらっしゃるとか。もしかして、競技を行う中でメルト・インソールの開発につながるヒントがあったのでしょうか?
 
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中川 まさにそうなんです。ロードレース選手は、ペダルを効率良く回すためにシューズの底の一部をペダルに固定させています。その際、選手によっては固定する位置が数ミリずれただけでも筋肉の使いかたがまったく違ってくるんですよ。それくらい、シューズの調整がパフォーマンスを左右するんです。ただ、既存のシューズはどんなに足の“サイズ”に適したものを選んでも、足の幅や甲の高さよっては靴の中に隙間が生じてしまいます。そのせいで無駄なパワーを消費しているかもしれないと思った私は、その隙間をぴったり覆うインソールはできないかと考えましてね。こうして、メルト・インソールの開発に至りました。
 
タージン なるほど。中川社長が競技者だからこそ考案できたインソールなんだなあ。
 
中川 数年ほどかけてテストを重ね、2021年9月から実際の商品として販売を開始しました。現在、国際特許も出願中でして、ロードレース選手だけでなくゴルファーの方にも試していただき、おかげさまでご好評をいただいています。
 
 
 
 

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