イベント設営でお客様の理想のデザインを形にする

インタビュアー 今岡真訪(野球解説者)
野々村 弊社は1964年の創業以来、イベントブースや展示会の設営、店舗の内装工事、看板や什器の製作などで躍進してきました。その高い技術がお客様に評価され、近年はディスプレイ関連やインクジェット出力、カッティング加工やNCルーター加工など、最新のデジタル技術を駆使した製作物も手がけるようになりまして。これらの業務をわかりやすくご説明すると、「お客様からの図面をもとに理想のデザインを形にする仕事」と言えるでしょうか。
今岡 多種多様な製作物は、自社で加工していらっしゃるんですか?
野々村 はい。この事務所の1階に工場を構え、お客様と弊社のスタッフが緊密に連携を取りながらものづくりに挑んでいます。近くに提携企業もありますので、弊社で対応していない加工が必要な製作物も、スピーディに仕上げられる体制を整えているんですよ。
今岡 それは頼もしい。イベントや店舗の内装ならなんでもお任せできるわけですね。ところで、野々村社長のご経歴も気になります。もともと職人さんなのでしょうか?
野々村 それが違うんです。私は人材派遣会社に勤務しておりまして、そのときのクライアントの中の1社が弊社でした。ものづくりが好きだった私は27歳で弊社に転職し、製作管理や営業を担当させていただきました。その後、先代の後を継いで2019年に代表に就任した次第です。
今岡 2019年というと、直後にコロナ禍に突入しましたし、ほとんどのイベントが中止になってしまったでしょう。
野々村 おっしゃるとおり、非常に大変な時期でしたね。ただそのぶん、現在ではありがたいことに、弊社ではハイブランドのアパレルを中心にポップアップ・ショップ設営のご依頼が殺到しています。社内には設計部もあるので、「デザインから提案してほしい」というご要望にもお応えできる点が強みになっているんです。