プロフィール 滋賀県出身。20代の頃に独学で二級建築士の資格を取得。工務店に勤務し、設計から施工管理まで家づくりの経験を積んだ。その後、独立。2020年4月、近江八幡市の自宅兼モデルハウスを拠点に注文住宅の設計・施工をメインに手がけるNatural Wood Designを設立した。新築・改築のほかリフォーム・リノベーション・土地探しまで、家に関する幅広い業務を展開している。【ホームページ】
Natural Wood Design(ナチュラルウッドデザイン)の村井芳生代表は、社名の通り天然木を生かした家づくりを得意とする建築士だ。自分に居心地の良い部屋をつくるために磨いたセンスを家のサイズに押し広げて提供。その繊細で温かみのあるデザインと空間づくりが評判を呼び、忙しさが増していると言う。住む人と施工に携わる職人、設計・施工管理を担う自分、全方位が満足できる仕事が理想と話す村井代表にインタビューした。
家に興味がふくらみ独学で建築士資格を取得

インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
村井 ええ、お客様に現物を見ていただき、どんな家ができるのか、雰囲気を感じてもらおうと思いまして。モデルハウスだと、機能や見どころを過剰に詰め込みがちですからね。私たち家族が住んでみた実感を、ダイレクトに伝えたほうがいいと思ったんです。
畑山 本当に住んでいるとなると、説得力が違いますよね。村井代表は、ずっと建築のお仕事一筋に歩んでこられたのですか?
村井 いえ、大型トラックのドライバーにあこがれがあり、社会人一歩目は運送業に就職したんです。しかし、3年ほどたって住宅の設計に関心が移り、ほぼ独学で建築士の資格を取りました。
畑山 独学とはすごい! 住宅に興味を持ったのは何がきっかけだったのか気になります。
村井 きっかけというより、もともと自室のインテリアに凝るのが好きで、それが20歳を越えた頃から大きくふくらんだ感じでしょうか。それで資格を取ってから工務店で働き始め、経験を積んでいきました。
畑山 なるほど、部屋から家一棟へ、興味もつくるものもスケールアップしたわけですね!