
インタビュアー 鶴久政治(ミュージシャン)
鴇田 もともと子どもが好きで、母が保育士だったこともあり、高校生くらいの頃から児童福祉に興味を持つようになりました。また私自身、心理士さんに発達障害だと思うと言われたことがありまして。自分の生い立ちを振り返ると、小中学生の頃はいじめられていましたし、友だちもあまりできなくて、生きづらさを感じていました。そういった過去の環境もあり、高校生の頃に読んだ本をきっかけに、児童福祉の仕事に飛び込みました。
鶴久 ご自身の辛かった経験を活かし、同じように苦しんでいる子どもたちを支えたいと思うようになったのですね。
鴇田 はい。そんな思いを胸に短期大学で福祉を学び、保育士資格も取得した後、千葉県の児童養護施設に就職し8年間勤めました。そこは、虐待を受けた子や身寄りのない子が過ごす家代わりの場所です。私は現場スタッフと管理職を歴任し、20人くらいの子どもたちと一緒に過ごしていました。
鶴久 大変な状況に置かれた子どもたちを支えるというのは、とても重要な役割だと思います。

鶴久 素敵です。鴇田代表のモチベーションにもつながりますよね。
鴇田 その後は経営を学ぶためベンチャー企業に転職し、現場の保育士や管理職、新規事業所立ち上げ、企画室、社長室を経験し、発達障害児の支援とその組織運営に従事しました。ベンチャー企業だったこともあり、とても忙しい5年間だったものの、みっちり勉強できたと思います。そして2021年7月に弊社を設立したんです。