テレビドラマを観てあこがれた家具職人の道

インタビュアー 濱中治(野球解説者)
松本 私は宇津井健さんが家具職人を演じたテレビドラマを観て、そのかっこよさに憧れて「自分も同じ職業に就こう」と決意したんです。それで、高校はインテリア科に進みました。ただ、実際の現場は大量のほこりが舞い汚れもひどい環境です。一目見ただけで「これはヤバい」と感じ、卒業後は家具職人になるのをやめて印刷会社に就職したんです(笑)。
濱中 これは意外な展開です。松本社長のその後がとても気になりますね。
松本 しばらくは印刷会社に勤務していたものの、やはり、家具職人の道をあきらめきれなかった私は24歳のときに思い切って転職することにしたんです。平野区の木工所に入社し、それから40年近く職人を続けることになりました。
濱中 わざわざ高校で家具製作の技術を学んだのですから、別の世界に行くのはあまりにももったいないですよ。松本社長が職人になって私もホッとしました(笑)。