
インタビュアー 濱中治(野球解説者)
倉岡 もともと私は保育士をしており、結婚を機に退職しました。子育てをしながらゴルフ場の受付をしたり、大阪で保険会社のコールセンターでオペレーターをしたりとさまざまな業界で経験を積む中、ずっと夢に描いていたのは自分のアパレルショップを持つことだったんです。そして、子どもが社会人になり手が離れた2016年に、オリジナルバッグのネットショップを立ち上げました。
濱中 それは素晴らしい! ようやく自分の好きなことができるようになったわけですね。
倉岡 ええ。さらに洋服の買い付けも始め、2017年からは芦屋市でセレクトショップを展開していました。コロナ禍の影響で地元の三木に戻り当店を開業したのは、2020年12月です。
濱中 店舗名の由来やお店のコンセプトを教えてください。
倉岡 店名の「ベニー」とは紅のこと。女性の顔が紅をさして輝くように、洋服も自分に合った色を身に付けて輝いてもらいたいという願いを込めました。洋服は「自然体の大人の女性」をテーマに私が直接セレクトしており、アクセサリーはすべて友人のハンドメイドなんですよ。

店内には大人の女性をコンセプトにしたアイテムがそろう
倉岡 女性は「私にこの色は似合わない」と決めつけている方が少なくありません。でも、それはとてももったいないことだと思いませんか? ですから私は、お客様が似合わないと思い込んでいても似合うと感じた服は自信を持ってお勧めしますし、逆に、違和感のある服はハッキリお伝えするようにしています。半信半疑だったお客様も試着したご自身の姿を見ると笑顔になってくださいますし、当店の信頼が高まって口コミでお客様が増えていくのは私にとっても嬉しい限りです。