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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

建築工事には欠かせない 墨出し・建築測量のプロ
株式会社保坂工務店 代表取締役 保坂正春

 
プロフィール 新潟県出身。建築系の専門学校を卒業後、墨出し工事を行う建設会社に就職し、経験を積む。2年ほどの修業期間を経て、父が1979年に創業した(株)保坂工務店に転職。その後、父の後を継いで2代目の代表取締役に就任した。主な事業として建築測量・墨出し工事を専門的に行いながら、現場監督の補助を行う人員や施工管理者などを派遣する事業も手がけている。【ホームページ
 
 
 
東京都杉並区の株式会社保坂工務店は、建築測量とも呼ばれる墨出し工事を専門的に行う建設会社だ。墨出しは、建物を建てる各工程での工事を正確に行うためのガイドラインを引く業務で、精密な作業が求められる。墨出しで使用するのは、古代エジプト時代から受け継がれてきた墨壺と同等の役割を果たす道具。墨と糸を用いて石材や木材を切断する際の切断面に沿った線を描ける道具を使い、墨出しを行う保坂正春代表取締役に、仕事にかける熱い思いを聞いた。
 
 
 

著名な建築物の工事も行う墨出し工事会社

 
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インタビュアー 宮地真緒(女優)
宮地 建築測量・墨出し工事を専門に手がける株式会社保坂工務店さん。これまで数多くの建設会社さんにインタビューしてきた中で、墨出し工事というは初めてうかがったので、とても興味をひかれます! お聞きしたところでは、御社は創業から半世紀近くの歴史をお持ちだそうですね。
 
保坂 弊社はもともと父が1979年に創業したもので、会社自体も今年2022年で43年目になります。私も小学生の頃から父の仕事を手伝っていましたので、その頃も含めると業界歴としては40年以上になりますね(笑)。
 
宮地 小学生の頃からとはすごい(笑)。では、社会人の第一歩からもずっと一筋なんですか?
 
保坂 いえ、私は建築系の専門学校を卒業後、別の墨出し工事の会社に就職し、そちらで2年ほど修業を積みました。その後、弊社に転職し、父の後を継いで現在に至ります。
 
宮地 これまでどのような工事に携わってこられたのか、実績についても教えてください。
 
保坂 大規模なものですと、東京都議会議事堂や明治神宮球場のほか、いわゆる“炎のオブジェ”で有名なアサヒビール株式会社の本社ビルなどですね。
 
宮地 どれも私たちがよく知る建物ばかりですね! 御社のお仕事について、ますます興味が沸いてきました。より詳しくお聞きしていきたいと思います!