
インタビュアー 八木裕(野球解説者)
細田 初めてエステサロンに勤めたきっかけは、先輩が勤務していたエステサロンで雑用係として働き始めたところ、スーパー雑用係として認められてしまって(笑)。そのうち先輩が独立し私も行動を共にしたものの、半年くらいで「辞めるから後をやって」と言われてしまって! 独立願望なし欲なしお金なし顧客なし、経営って何? という感じだったので断ったものの、なぜか後を引き継いでいたんですよね(笑)。
八木 それはすごい展開ですね! でも、雑用係だったのにいきなりオーナーを任されて大変だったでしょう。
細田 技術も理論も知らないし、どう集客してどう売り上げを上げていくのかまったくわからない中、まずは短期のスクールで肌理論を学びました。ただ、経営にはつながらないので、いろいろな他社エステサロンに通い仕事の流れをつかんで、自分なりにやっていった感じですね。
八木 今年2022年で30周年を迎えられるとお聞きしました。どのように進めてきたのですか?
細田 最初は1人でボチボチやっているうちに、美容関係の人と知り合うことが増え、見様見真似でいろいろやっていきましたね。毎日毎日思考していると、フッと頭にアイデアが浮かぶ時があって、頭に浮かんだことはすべて実行に移して、成功したり失敗したりを繰り返し、違う! と思ったらすぐに次のことに移行して、走りながら考えて、また行動に移してという感じで気が付けば30年経っていました。なので失敗も山積みなんですが、実は自分の中では失敗ではなく「あっこれ違う、はい次!」という感じなので、周りは大変ですよね。

細田 最初は普通に媒体で集客していましたが、来るか来ないかわからず、待っているのが嫌で、攻めの集客方法を考えて、紹介を出すシステムをつくりました。これも片っ端からいろいろやってみてどれもしっくり来ず、スタッフも難色を示してきて(笑)。やっと今の方法にたどり着いた感じです。今はお客様にも根付いているので、自然に紹介が出ています。驚きは、同業者がとても多く通われていて紹介も出してくれるんですよ!