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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

介護の現場を対話で改善 笑顔で働ける職場づくり
MM&Iコンサルティング 代表 福西政彦

 
プロフィール 大手損害保険会社に勤務し、損害保険業務に携わる。交通事故を扱うことが多い中で、事故を減らしたいという思いから警察官に転身。交通警察隊として27年間勤務した。父の介護を受け持った介護士の姿に感動し、53歳で介護業界に飛び込む。介護施設で経験を積んだ後、MM&Iコンサルティングを立ち上げた。現在は、介護業界に特化した企業コンサルティングを手がけている。【ホームページ
 
 
 
介護業界専門の経営コンサルタントを手がける大阪市のMM&Iコンサルティング。福西政彦代表は介護福祉士であり中小企業診断士であり元警察官という、ユニークなキャリアを持つ人物だ。人材が定着しないことが最大の課題である介護の現場を改善するために全力で挑む福西代表が、何よりも大切にしているのはコミュニケーション。会話こそ人と人が信頼関係を築くために欠かせないものだと信じていると語ってくれた。
 
 
 

介護士の姿に感動し警察を辞め介護業界へ

 
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インタビュアー 原田伸郎(タレント)
原田 今日は大阪市のMM&Iコンサルティングさんにお邪魔しています。介護業界に特化した経営コンサルティングというユニークな事業内容だとうかがいました。福西代表ご自身も非常に珍しいご経歴の方だとか。ぜひ、詳しい歩みを教えてください。
 
福西 もともと私は大手損害保険会社に勤務していました。ただ、交通事故を扱うことが多い損害保険の仕事を続けるうちに、「このまま保険会社で働いても被害者の悲しみをカバーすることはできない。もっと人の役に立つ仕事がしたい」と考えるようになりまして。そこで、交通事故そのものを減らすため警察官になったんです。その後は交通警察として27年間勤務しました。交通違反の取り締まりや安全教育に汗を流してきたんですよ。
 
原田 念願を叶え充実した日々を送られていたことと思います。なぜ、あらためて介護業界に?
 
福西 業務が過酷で上下関係も厳しい警察の中で人間関係に悩み、一時期、休職したことがあるんですよ。やがて復職したものの、今度は体調を崩した父の見舞いにほとんど行けないまま見送ることになってしまいまして。何もできなかった私に代わり、父の面倒を見てくれたのは介護士さんでした。懸命に父の世話をしてくださる介護士さんの姿に感動し、2017年、53歳のときに自分も介護施設で働こうと決意したんです。
 
 
 
 

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