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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

訪問介護事業を立ち上げ 福祉の現状を伝える!
加藤ヘルパーステーション/日本伝統芸能協会 介護部 代表 梅若数彦

 
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インタビュアー 今岡真訪(野球解説者)
今岡 大阪市で加藤ヘルパーステーションと日本伝統芸能協会 介護部を創業されるご予定の梅若代表。車いすにはいつ頃から乗っているのでしょう。
 
梅若 私は生まれつき四肢に運動機能障害があり、幼少から車いすの生活でした。でも、会話ができるだけで幸せだと思いながら生きてきたんですよ。大学卒業後は大手商社に就職し海外勤務を経験しました。今日も今岡さんにお会いするためこの会議室まで一人で電車に乗ってきましたし、自分のことは可能な限り自分でやるのがモットーです。
 
今岡 自ら介護事業への進出をお考えになった理由は?
 
梅若 コロナ禍を機にさらにいろいろなチャレンジをしようと意欲が湧いてきました。加藤ヘルパーステーションでは訪問介護で身体介護・家事援助を行う予定で、今は人材を募集中です。ハンディキャップのある私が立ち上げる事業所だからこそ、自分の思いを伝え大勢の方に希望を与えたいです。
 
今岡 日本伝統芸能協会はどんな組織なのでしょう。
 
梅若 私の父は民謡の演奏家で、当たり前に民謡がある環境で育ちました。私も伝統芸能を後世に残すため2004年にNPO法人日本伝統芸能協会を設立し、多様なイベントで伝統芸能の魅力を伝えています。日本伝統芸能協会でも介護部を設け、今は人材を募集しているところです。また、日韓の架け橋になればという思いで、2019年には友人を通して韓国国立国楽院の約20名の団員を日本に招き、日・韓伝統芸能交流大会を開催しました。2017年から自ら訪韓し、開催場所の大阪国際交流センターにも交渉するなど準備を進めまして。もちろん私にとっては簡単ではないチャレンジでしたが、当日の舞台は無事に大成功を収めることができたんです。
 
今岡 梅若代表は素晴らしい行動力をお持ちなんだぁ! ぜひ今後の意気込みも教えてください。
 
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梅若 日本は高齢者の福祉には手厚いものの、技能実習生は訪問介護ができない、バリアフリーが遅れているなど、障害者福祉には不足している点が多くあります。私は、そういう情報をSNSなどで積極的に発信し、世の中の方にも周知したいと思っています。コロナ禍が落ち着いたらバリアフリー先進国のアメリカも視察するなどし、日本の障害者福祉の現状をどんどん伝えるつもりです!
 
今岡 障害があっても悲壮感がないどころか、バイタリティあふれる梅若代表。今後も独自のご活動で誰もが明るく暮らせる社会をつくりあげてください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
歌を歌ったり、野球観戦をしたりするなど、好きなことをしてストレスを発散することが大事だと思いますね。
(梅若数彦)
 

:: 事業所情報 ::

加藤ヘルパーステーション/日本伝統芸能協会 介護部

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