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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

熟練の大工がリフォーム 泉大津の地域密着工務店
ODA建築 代表 小田博

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 今日は大阪府泉大津市のODA(オダ)建築さんにお邪魔しています。さっそく小田代表のご経歴や会社の歴史を詳しく教えていただけますか。
 
小田 もともと私の父が大工で若いうちに独立し、小田建築という会社を立ち上げました。子どもの頃から現場で働く父の姿を見ていた私は、「いつか自分が後継ぎに」と考えるようになったんです。それで、18歳で老舗工務店に就職して5年間の修業を積み、小田建築に戻ってきました。
 
畑山 でも、お父様の会社を継ぐ方向には行かなかったわけですね。
 
小田 そうなんです。というのも、知り合いの大手建築会社がありまして、そこは幅広く仕事をしている工務店だったものの、ある時、当時の社長さんがご病気で倒れてしまったんですね。その後、別の方が社長に就任したのですが、代わった途端にお客様が離れ、会社も分裂してしまったんです。その様子を目の当たりにした私は、自分が小田建築を継いだとしても、いずれは人が離れ仕事もなくなってしまうのではないかと危惧しました。
 
畑山 なるほど。それよりも自ら会社を興し突き進むべきだと決断したわけですね。
 
小田 ええ。「やるからには自分の顔で勝負しよう」と覚悟を決め、あえて父の会社から離れ2016年にODA建築を創業しました。内装リフォームを中心に新築・増改築・水回り・外構・エクステリアなど住宅工事に幅広く対応しています。弊社ではすべての工事を元請けで受注しておりまして。ありがたいことに、口コミでも評判が広まっているところなんですよ。
 
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畑山 小田代表は、大工さんとして15年のキャリアをお持ちだそうですね。お父様の背中を見て育ち老舗工務店で腕を磨いた小田代表なら、その信頼の厚さも当然ですよ。
 
小田 ありがとうございます。私が前職で修業した工務店は寺社の修理も得意で、その高い技術を生かして住宅リフォームも手がけていたんです。今の若い大工はカンナを持って木を削る人は少なく、まるでプラモデルを組み立てるように家づくりをしている印象です。しかし、私は、前職での寺社の修理を通じて建物の構造から深く学ぶことができたと思っています。